

秋の東京を、映画一色に染め上げる東京国際映画祭。カンヌ、ヴェネチア、ベルリンという世界3大映画祭に匹敵する国際映画祭を目指し、1985年に産声を上げて以降、“東京 サクラ グランプリ”を競う「コンペティション部門」をはじめ、話題の最新作をいち早く上映する「特別招待作品」、映画祭最多のタイトル数と観客動員を誇る人気部門「アジアの風」など個性的なプログラムの数々が、毎年多くの映画ファンを楽しませている。近年は、豪華スターによるレッドカーペットや、コンテンツマーケットの創設など、より目に見える形で映画祭をアピール。2004年からは、渋谷に加えて、六本木をメーン会場に据え、さらに内容充実の映画祭を目指している。

今年の東京国際映画祭は、10月20日から10月28日の9日間開催される。そのオープニングを飾る特別招待作品が、邦画史上最大級のスケールで製作された山岳アクション『ミッドナイト イーグル』。同じく特別招待作品にはブラッド・ピット製作、アンジェリーナ・ジョリー主演の『マイティ・ハート/愛と絆』、キーラ・ナイトレイ、役所広司ら国際色豊かなキャストがそろう『シルク』など話題作がめじろ押し。また、コンペ部門では日本・中国合作映画『鳳凰 わが愛』『思い出の西幹道(仮題)』、麻生久美子がイランの鬼才、アボルファズル・ジャリリ監督作に出演した『ハーフェズ ペルシャの詩(うた)』など国境を越えて製作された作品が目立つ。

1985年にスタートした東京国際映画祭は、今年で記念すべき第20回を迎えるに当たり(*注1)、「第20回特別企画 映画が見た東京」と題した特別プログラムを企画。『ALWAYS 続・三丁目の夕日』をはじめ、戦後から今日に至るまでの東京を舞台にした映画約50本を集中的に上映する。また、ヨーロッパや南北アメリカの作品を中心に、話題作をいち早く紹介する「ワールド・シネマ」部門が新設された。映画、音楽、ゲーム、アニメなど各業界のコンテンツが一堂に会する世界最大規模の「JAPAN国際コンテンツフェスティバル」(通称:コ・フェスタ)も大きな目玉だ。さらにWeb2.0時代の都市型映画祭を目指し、これまで以上にネットとの融合を図る点も今年の特徴である。
* 注1:第1~2回は隔年開催。第3回(1989年)から毎年開催となった。
