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東京国際映画祭 受賞人物

第20回東京国際映画祭特集

受賞人物

突然の降板劇で、主演も務めたピーター・ハウイットが最優監督賞を受賞。最優秀女優賞と最優秀男優賞は予想外ながら、納得の結果に。昨年に続き、子役が最優秀賞を受賞した。

最優秀監督賞 / 最優秀女優賞 / 最優秀男優賞
ピーター・ハウイット(『デンジャラス・パーキング』) / シェファリ・シャー(『ガンジー、わが父』) / ダミアン・ウル(『トリック』)

最優秀監督賞に輝いたのは、『デンジャラス・パーキング』のピーター・ハウイット監督。グウィネス・パルトロー主演のラブロマンス『スライディング・ドア』、ローワン・アトキンソンがスパイにふんした『ジョニー・イングリッシュ』などイギリス映画界ではヒットメーカーとして知られる彼は今回、スチュアート・ブラウンの同名小説を映画化。アルコール中毒の映画監督を主人公に、彼の転落をコメディータッチで描く前半と、ある女性との出会いを機に更生の道を歩む感動的な後半をまったく異なるアプローチで描き分け、監督としての手腕を見せつけた。撮影直前に主演俳優が降板し、ハウイット監督自身が主人公を演じた同作だが、その名演が今回の受賞を後押ししたのかもしれない。

最優秀女優賞と最優秀男優賞は、共に予想外の結果となった。最優秀女優賞を受賞したのは『ガンジー、わが父』のシェファリ・シャー。「彼女の出演なしに、この作品は完成しなかった」というフェロス・アッバース・カーン監督の言葉通り、神秘的な美しさと圧倒的な存在感は確かに受賞に値するが、『ストーン・エンジェル』のエレン・バースティンら有名女優の演技も評判だったため、これは予想が難しかった。また、最優秀男優賞には『トリック』で複雑な感情を見事に表現した子役、ダミアン・ウルが輝いた。昨年も『リトル・ミス・サンシャイン』で子役のアビゲイル・ブレスリンが最優秀女優賞を、また1998年には『ゴールデンボーイ』で当時16歳だったブラッド・レンフローが最優秀男優賞を受賞しているが、子役として活躍してきた2人とは違い、これまでまったく演技経験がなかったダミアンの受賞は、やはり大きなサプライズだったといえるだろう。「ダミアンはとても勘が良くて、あまり演技指導の必要はなかった。父親がいないという役柄の設定が、彼自身の境遇と重なっていたのも功を奏した」とアンジェイ・ヤキモフスキ監督は語った。

『デンジャラス・パーキング』(C) Christopher Raphael

『デンジャラス・パーキング』(C) Christopher Raphael

『ガンジー、わが父』

『ガンジー、わが父』

『トリック』

『トリック』

その他の受賞作品

黒澤明賞が初めてプロデューサーの手に。
受賞したのはイギリスユニセフ協会会長でもあるデヴィッド・パットナム卿。

今回で4回目となる黒澤明賞。これまで、スティーヴン・スピルバーグや山田洋次、市川崑らすべて映画監督に授与されてきたが、今年は初めてプロデューサーとして長年の功績が認められたデヴィッド・パットナム卿に手渡されることに。1981年にアカデミー賞作品賞を受賞した『炎のランナー』をはじめ数多くの名作を手掛けた後、教育活動に専念し、1995年にナイト爵位を授与され、2002年にはイギリスユニセフ協会の会長に就任した名士である。第1回東京国際映画祭の審査員長を務めており、その経験について「わたしの生涯で最もチャレンジングだった」と語っている。

優秀新人賞に輝いたハフシア・ヘルジ

デヴィッド・パットナム卿

東京サクラグランプリ

『迷子の警察音楽隊』

エラン・コリリン監督

審査員特別賞

『思い出の西幹道(仮題)』

リー・チーシアン監督

最優秀監督賞

ピーター・ハウイット監督

『デンジャラス・パーキング』

最優秀女優賞

シェファリー・シャー

『ガンジー、わが父』

最優秀男優賞

ダミアン・ウル

『トリック』

最優秀芸術貢献賞

『ワルツ』

サルバトーレ・マイラ監督

観客賞

『リーロイ!』

アルミン・フォルカース監督

最優秀アジア映画賞

『シンガポール・ドリーム』

イェン・イェン・ウー監督、コリン・ゴー監督

アジア映画賞 スペシャル・メンション

『ダンシング・ベル』

ディーパク・クマーラン・メーナン監督

日本映画・ある視点:作品賞

『実録・連合赤軍-あさま山荘への道程』

若松孝二監督

日本映画・ある視点:特別賞

『子猫の涙』

森岡利行監督

黒澤明賞

デヴィッド・パットナム卿

 

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