MSN MOVIE SPECIAL 『スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師』特集

ビクトリア朝ロンドンで復讐に燃える理髪師を描くミュージカルを、ティム・バートン監督ならではのポップな美学と、ジョニー・デップ独特のユニークな熱演で映画化した話題作「スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師」! これが6回目のタッグとなるバートン監督とデップのこれまでの交流、そして今後をチェック! さらに本作の必見ポイントから製作舞台裏までを大特集!

 
ティム・バートン&ジョニー・デップ それぞれの今後 ティム・バートン&ジョニー・デップ それぞれの今後
ジョニー・デップ新作

パブリック・エネミー(原題)
Public Enemies


 米バニティ・フェア誌の記者ブライアン・バローが書いたノンフィクション小説を、「コラテラル」のマイケル・マン監督が映画化するもので、デップが演じるのは、30年代の実在の犯罪者、多数の銀行強盗で知られるジョン・デリンジャー。映画は、このデリンジャーはじめ「パブリック・エネミー=民衆の敵」と呼ばれた犯罪者たちを一掃するべく、J・エドガー・フーパー長官が現在の米連邦捜査局(FBI)の基礎を作るまでを描く。  実はデップが本作に出演することになったのは、脚本家ストライキのせい。元は2月からミラ・ナイール監督「シャンタラム(原題)」の撮影に入る予定だったが、10月から始まった全米脚本家協会のストライキの影響で撮影が延期に。スケジュールが空いてしまったデップには多数の企画が持ち込まれたが、デップが選んだのが本作だった。撮影は本年3月にシカゴで開始、09年の全米公開を予定。

ラム・ダイアリー(原題)
The Rum Diary


 体験主義のニュージャーナリズムの旗手として活躍したハンター・S・トンプソンが1959年に執筆した自伝的小説「ラム・ダイアリー」の映画化作で、50年代のプエルトリコをレポートするためやって来たフリージャーナリスト、ポール・ケンプの破天荒な取材を描くもの。デップは主人公ポールを演じる。  実はデップはもともとトンプソンのファンで、彼の原作を映画化した「ラスベガスをやっつけろ!」でデップが演じたラウルはトンプソン自身がモデルだったので、デップはこの役をトンプソン自身と同じハゲ頭で演じたほど。この映画への出演の際にデップはトンプソンと親交を深め、それ以来、この小説の映像化を切望してきた。トンプソンは05年に自殺したが、その後もこの企画は続行。  デップの製作プロダクションであるインフィニタム=ニヒルと、グラハム・キングのGKフィルムが共同製作し、「ウイズネイルと僕」のブルース・ロビンソンが監督と脚本を務める予定。2009年の全米公開が予定されているがさて。

ダーク・シャドウズ
Dark Shadows


 66年から71年にかけて昼の時間帯に全1225話放送され、ゴシックホラーTVシリーズ「ダーク・シャドウズ」の映画化企画が進行中。デップは以前から同番組の熱狂的ファンと公言いて、これに主演する可能性大。デップが演じるとしたら、TV版でジョナサン・フリッドが演じた吸血鬼バーバナス・コリンズの役になる。 「ラム・ダイアリー」同様、インフィニタム=ニヒルとGKフィルムが共同で製作。一時はティム・バートンも映画化に興味を持っており、デップとの7度目のコラボレーション作品になると噂も流れたが、現状では監督などは決まっていない。

ティム・バートン新作

不思議の国のアリス
Alice In Wonderland


 ディズニー・アニメ版も有名な、ルイス・キャロル原作の「不思議の国のアリス」を、実写と「ベオウルフ/呪われし勇者」で使用されたパフォーマンス・キャプチャー技術による最新CGとで、3D映画として映像化。バートンは作品について「原作の一連の奇妙な冒険を、映画として成立させようとするのは面白いよ」と語っている。現在、キャスティングは発表されていないが、すでにジョニー・デップやヘレナ・ボナム=カーターといったバートン作品ではお馴染みの名前が噂されている。脚本は「ライオンキング」「美女と野獣」などのディズニー映画を手がけたリンダ・ウールヴァートン。08年5月の撮影開始、2010年の全米公開を予定。

フランケンウィニー
Frankenweenie


 バートンがディズニー在籍中の84年に製作した同名のモノクロ実写短編をストップモーション・アニメによるカラー3D映画としてリメイク。オリジナル作は、バートンのお気に入り映画「フランケンシュタイン」にオマージュを捧げた作品で、少年ヴィクターが事故で亡くなった愛犬スパーキーを蘇らせた事で起こる騒動を描いたもの。この作品に出演したシェリー・デュバルが、バートン監督をTVの人気キャラ、ピーウィー役を演じていたポール・ルーベンスに推薦し、これがバートンが映画「ピーウィーの大冒険」の監督に抜擢されるきっかけとなった。  バートン自身がオリジナル作について「あと数日あれば長編にできたはずの作品」と語っており、今回のリメイク版はバートンが当初思い描いた通りの映画化になるはず。09年12月全米公開予定。

魔使いの弟子(原作小説の邦題)
The Spook’s Apprentice


 ジョセフ・ディレイニーが魔法使いではなく魔使いになろうとする少年を描くファンタジー「魔使い」シリーズ第1作「魔使いの弟子」(東京創元社)の映画化を米ワーナーが企画中。その監督は公式発表されていないが、07年9月にハリウッドのタレントエージェンシー間で出回った「全米脚本家協会のストライキの影響を受ける製作予定作品リスト」に、その監督としてティム・バートンの名が記されていたことから、バートンの監督作になるのではないかと言われている。  さらに昨年11月、バートン監督の「チャーリーとチョコレート工場」「ビッグ・フィッシュ」の脚本家のジョン・オーガストが自身のブログで「タイトルは明かせないが、WGAのストライキが終わり次第、ティム・バートンの実写作品の脚本を書く予定」と書いたため、これが「魔使いの弟子」ではないかとの噂も。ただし、この企画の脚本家には「サラマンダー」「ハロウィンH20」のマット・グリーンバーグが噂になったこともあり、今後の動向に要注目だ。