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MSNムービー第79回アカデミー賞特集
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授賞式レポート

世界中の映画ファンが注目した第79回アカデミー賞。今年は、助演女優賞ノミネートに『バベル』の菊地凛子や、外国語映画賞を受賞した『硫黄島からの手紙』と日本にかかわる作品・俳優が目立ちました。ちょっと気が早いですが、来年度のアカデミー賞について、そろそろオスカー候補に名を連ねそうな俳優や監督、期待を込めて日本人もクローズアップしてみました!

総合編
扉は開かれた! 国際化するアカデミー賞

第79回アカデミー賞は『ディパーテッド』の作品賞受賞で幕を閉じた。外国映画のリメークが作品賞を獲得するのは、史上初の出来事。香港の作品が、ハリウッドの年度代表作を生み出したことになる。司会のエレン・デジェネレスが候補者の顔ぶれを見て「メキシコ、スペイン、日本も!」と呼びかけたように、今年のオスカーは国際色豊かだった。もともとアカデミー賞は「アメリカ映画人の、アメリカ映画人による、アメリカ映画の祭典」。だが、野球選手が大リーグを目指すように、映画の都ハリウッドには、世界中から才能が集まってくる。また、ジャパニーズ・ホラーがリメークされるなど、アメリカ映画界は世界各国に潜在する“売れる”作品の発掘に躍起になっている。その結果が、オスカーの国際化だ。アカデミー賞は、いま、変わりつつある。

規模の小さいインディーズ作品にもチャンスが!

社会現象を巻き起こすような大ヒット作がもてはやされていたアカデミー賞だが、最近はインディーズ映画の躍進が目立っている。今年なら、脚本賞を受賞し、作品・助演男優・助演女優部門にも候補を送り込んだ『リトル・ミス・サンシャイン』が良い例だ。反対に、大手スタジオの製作で興行収入も大成功を収めた『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』は、技術部門だけのノミネートにとどまっている(視覚効果賞のみ受賞)。昨年、作品賞を受賞した『クラッシュ』もインディーズ系の低予算作品だった。スタジオの勢力や大スターのネームバリューに振り回されるのではなく、優れた作品は素直に認めようとするアカデミー会員の意識変革があるのかも。どんな小さな作品にも、オスカー受賞のチャンスが生まれている!

映画史に残る最高傑作の誕生を待ち望む!

今年は『ディパーテッド』が作品賞と監督賞を順当に獲得した。かつては作品賞と監督賞が一致しないのは10年に1度の珍事だったが、近年では別作品が受賞することも多くなっている。また、演技部門ノミネートの対象作品が、作品賞やそのほかの候補に入っていないケースも増え、『ベン・ハー』や『タイタニック』、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』のように多数の部門を独占する作品は生まれにくくなった。だが、受賞部門数の“総なめ”記録より、もっと重要な記録がある。作品・監督・主演男優・主演女優・脚本(脚色)の主要5部門制覇だ。これを達成したのは『或る夜の出来事』『カッコーの巣の上で』『羊たちの沈黙』の3本だけ。いずれも映画史に残る傑作だ。今年こそ、これらに続く映画を観てみたい!

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©A.M.P.A.S

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