アカデミー賞前哨戦 ゴールデン・グローブ賞特集
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ゴールデン・グローブ賞 今年の傾向
ゴールデン・グローブ賞のことならオレたちに任せろ! 長年、賞レースを見守り続けてきた師弟コンビがゴールデン・グローブ賞の傾向を分析、賞の行方を完全予想!また、気になる脚本家組合のストについても物申す!

ノミネーション発表!最近は独立系映画が流行り?
弟子 いよいよゴールデン・グローブ賞(以下GG賞)の候補が発表されましたね!
師匠 うん、今年もGG賞ならではの選出がたくさんあって面白い結果になってるな。
弟子 GG賞といえば、アカデミー賞の登竜門として有名ですよね。GG賞を受賞すれば、アカデミー賞受賞も確実!って言われてます。
師匠 ちょっと前まではそうだったな。でも最近はGG賞受賞作とアカデミー賞受賞作は一致しなくなってきてるんだ。ここ3年連続して作品賞受賞作がバラバラだしね。
弟子 そうなんですか!確か前回のアカデミー賞受賞作は「ディパーテッド」で、ゴールデン・グローブ賞は……。
師匠 「バベル」(ドラマ部門)と「ドリームガールズ」(コメディ・ミュージカル部門)だね。後者はアカデミー賞作品賞にノミネートすらされてない。
弟子 全然登竜門じゃないじゃないですか!
師匠 まあ、他の前哨戦に比べれば今でも影響力があるのは確かだけどね。ただ最近はGG賞もアカデミー賞も選考基準がいろいろと変わってきているから、予想が難しくなった。
弟子 どんな風に変わってきてるんですか?
師匠 まず顕著なのが、低予算映画の台頭だね。昨年で言えば「バベル」や「リトル・ミス・サンシャイン」、一昨年のアカデミー賞受賞作「クラッシュ」や、大ヒットした「ブロークバック・マウンテン」など。規模の小さな作品が結果を残している。
弟子 なるほど!今年、メジャー配給会社以外の作品はと……「つぐない」「Eastern Promises」「The Great Debators」「ノーカントリー」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」「JUNO/ジュノ」……たくさんありますねぇ。
師匠 ドラマ部門は7作品中5作品だからね。勢いはすさまじい。
弟子 どうしてこんな流れになってきたんでしょう?
師匠 実は「つぐない」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」「JUNO/ジュノ」を配給するフォーカス・フィーチャーズ、パラマウント・ヴァンテージ、フォックス・サーチライトは、みなメジャー配給会社が資金提供している会社なんだよ。
弟子 はは~ん、一見独立系の小品が台頭してきたように見えて、実はメジャー配給支配は続いていると。
師匠 まあ、ある意味そういうことだろうな。ただ、メジャーの干渉を受けない配給会社も勢力を伸ばしてきてる。「ノーカントリー」を配給するミラマックスは、去年「クィーン」も輩出しているし、独立系配給会社の雄ライオンズゲートは一昨年「クラッシュ」で大魚を釣ったよね。
弟子 昔ほど独立系作品に対する風当たりは強くないということですかね?
師匠 GG賞もアカデミー賞も、選考基準がより芸術志向に傾いてきているということは言えるかもね。ただ、GG賞が昨年「バベル」をドラマ部門作品賞に選んでその路線を歩み続けたのに対して、アカデミー賞は予算の大きな「ディパーテッド」に作品賞を与えて路線を逆行した。
弟子 GG賞とアカデミー賞は違う方向を向きはじめたんですね!うーん、ここ3年結果が一致しないのはこういうワケだったのか……。
師匠
賞レース・ウォッチャー歴15年の大ベテラン。深読みのしすぎで予想はあまり当たらない。

弟子
賞レース・ウォッチャー歴2年。ハリウッド超大作や感動モノが大好き。
Photo:Getty Images/AFLO