アツイのはアカデミー賞だけじゃない!ベルリン国際映画祭 現地レポート

今年の目玉は音楽映画!
まずは、ロックのカリスマバンド、ストーンズ登場!

ローリングストーンズとマーティン・スコセッシ監督
Photo by Kazuko Wakayama

 2月7日に幕を開けた第58回ベルリン国際映画祭。オープニング作品に選ばれたのは、マーティン・スコセッシ監督による『シャイン・ア・ライト』。これは、ザ・ローリング・ストーンズが、06年の秋にNYのザ・ビーコン・シアターで行ったライブ映像にインタビュー映像などをミックスしたロック・ノンフィクション映画である。開会セレモニーに登場したメンバーは、寒空の中、長い間レッド・カーペットに留まり、ファンのサインやTVインタビューに応じ、始終ご機嫌だった。

 同日に行われた記者会見でボーカルのミック・ジャガーは、
「ノンフィクション映画が映画祭のオープニングを飾るのは初めてでとても栄誉なこと。僕らメンバーにとってマーティンとのこのプロジェクトはとても楽しいものだった」
と挨拶、ギターのキース・リチャーズも
「僕等の曲をずっと使ってもらっていたことによっていつの間にか絆が生まれた」
とスコセッシとの信頼関係を伺わせた。

 『ミーン・ストリート』(72年)からアカデミー賞作品賞を受賞した『ディパーテッド』(06年)までストーンズの楽曲を使い続けていたスコセッシ。今回の企画も、06年の「ア・ビガー・バン・ツアー」のライブ映像の撮影をミックが依頼したことが発端だとか。それが、単なるコンサート映像に留まらず、ロック・ノンフィクションとして見応えのある作品に出来上がった。

ストーンズ登場に熱狂するベルリン
ストーンズ登場に熱狂するベルリン
出演者は、同バンドのメンバーほか、当日、ライブ当日にイントロダクションを担当したビル・クリントン、ステージ上でセッションを行ったジャック・ホワイト、バディ・ガイ、クリスティーナ・アギレラなど豪華。

ストーンズの登場で、映画祭史上最高の人々が詰めかけたベルリンだが、今年は他にもミュージシャンたちが映画祭を賑わしそうだ。マスコミの最大の関心を集めているマドンナの初監督作品、パティ・スミスやGorillazやニール・ヤングのドキュメンタリーも出品されている。

  この4月には、日本でもボブ・ディランをテーマにした『アイム・ノット・ゼア』が公開されるが、音楽映画の流行は当分続きそうだ。

■ ベルリン国際映画祭現地レポート その2
■ ベルリン国際映画祭現地レポート その3

テキスト:立田敦子(映画評論家)