第80回アカデミー賞総力特集

第80回アカデミー賞総力特集
主要部門のノミネートを徹底分析!
最多ノミネートタイの「ノーカントリー」と「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」の一騎打ちと言われる作品賞部門の勝者は!?ジョニー・デップ、悲願の主演男優賞受賞なるか!?ケイト・ブランシェットの史上初の主演・助演ダブル受賞はあるのか!?各作品・俳優の受賞の可能性をズバリ予想!

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外国語映画賞
ボーフォート/レバノンからの撤退 (イスラエル)
【監督】ヨセフ・シダー
【出演】オシュリ・コーエン、イタイ・ティラン、オハド・クノラー、アミ・ワインバーグ
【日本公開】2月16日よりシネマート六本木にて上映
ボーフォート/レバノンからの撤退 (イスラエル)
物語2000年5月、イスラエル軍は22年に渡り占領してきたレバノン南部からの撤退を敢行した。イスラム原理主義のテロ活動抑制を目的に続けられてきた占領は、900名以上のイスラエル兵士の命を犠牲にしてきた。常に物議を醸してきたこの占領に意味はあったのか。ベルリン国際映画祭監督賞を受賞。
受賞の可能性東京国際映画祭グランプリを受賞した「迷子の警察音楽隊」がエントリー資格を取り消されたため、急遽繰り上がりで権利を手にした作品が見事にノミネート。イスラエルのレバノン侵攻はアメリカにとっても関心事だけに票が集まりそう。
ヒトラーの贋札 (オーストリア)
【監督】ステファン・ルツォヴィツキー
【出演】カール・マルコヴィクス、アウグスト・ディール、 デーヴィト・シュトリーゾフ
【日本公開】1月19日よりシャンテシネ他全国順次ロードショー
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ヒトラーの贋札 (オーストリア)
物語ナチス・ドイツが行った国家による史上最大の紙幣贋造事件。この驚くべき歴史的事実に隠された、ユダヤ人技術者たちの正義をかけた戦いの物語。生きるためにナチスに協力せざるをえなかったユダヤ人技術者たちの苦悩、そしてナチスの思惑を阻止するための陰ながらの抵抗。彼らのくだした決断とは?
受賞の可能性アカデミーはナチスものが大好き。ここ3年で2作品(「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」「ヒトラー ~最期の12日間~」)が同部門にノミネートされている。反ナチスのわかりやすい構図で描かれた本作は、ユダヤ系の多いアカデミー会員から人気が高そうだ。
Mongol (カザフスタン)
【監督】セルゲイ・ボドロフ
【出演】浅野忠信、スン・ホンレイ、アマデュ・ママダコフ
【日本公開】未定
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Mongol (カザフスタン)
物語13世紀、ロシアを含む世界の半分を征服したモンゴルのチンギス・ハーン。この伝説の英雄の若き日に迫る。「コーカサスの虜」や「ベアーズ・キス」、「イースト/ウェスト 遙かなる祖国」の脚本家として知られるセルゲイ・ボドロフがメガホンをとり、浅野忠信がチンギス・ハーン役を熱演。
受賞の可能性浅野忠信主演ということで、この作品が受賞すれば日本のマスコミは大喜び。「ボラット」で話題のカザフスタンからのエントリーだけに、「ボラット」好きのアカデミー会員が投票……なんてことはなしにしてほしいが。スケール感もあり、受賞の可能性は低くなさそう。
Katyn (ポーランド)
【監督】アンジェイ・ワイダ
【出演】マヤ・オスタシャースカ、アルトゥール・ジミエウスキー、マヤ・コモロフスカ
【日本公開】未定
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Katyn (ポーランド)
物語第二次大戦中のポーランドを舞台に、ポーランド人4家族に訪れる苦難の日々を描く。大戦中、ソビエト兵に捕らえられて拷問を受ける父、戦後の微妙な立場に置かれたポーランドで育つ子供たち。戦争が生み出した家族の世代間ギャップが悲劇を生む。
受賞の可能性「廃とダイヤモンド」ら“抵抗三部作”などで知られるポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ監督8年ぶりの新作。巨匠の監督作というだけで票が集まりそうな気配プンプンだ。老年のワイダ監督が壇上でスピーチするシーンは大きな見せ場になりそう。
12 (ロシア)
【監督】ニキータ・ミハルコフ
【出演】セルゲイ・マコヴェツキー、アレクセイ・ペトレンコ
【日本公開】未定
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12 (ロシア)
物語ロシアの巨匠ミキータ・ミハルコフにより、名作「十二人の怒れる男」が甦る。リメークという位置づけではないものの、プロットはほぼ同じ。独特の映像表現で評価されるミハルコフが陪審員たちのドラマをどう映像化するのか。
受賞の可能性シドニー・ルメット監督の名作をリメークした作品だけに、監督賞でノミネート落ちしたルメットに対する謝罪票がここに集中?ヴェネチア国際映画祭では無冠に終わったが、「つぐない」や「フィクサー」も同映画祭で無冠だったことを思えばマイナス要素にはならない。
前哨戦で実績を収めた作品たちは全てノミネート落選という異常事態。残った5本は下馬評の低かった作品ばかりで、正直なところどの作品が受賞してもおかしくない。ノミネート作品は、戦争を背景としたものが多く、戦時下のアメリカらしい選出になっている。中でもイスラエル代表の「ボーフォート/レバノンからの撤退」と「ヒトラーの贋札」はともにユダヤ人が主人公の物語だけに、ユダヤ系の多いアカデミーには受けがよさそうだ。
ただ、ここ数年のヴェネチア国際映画祭とアカデミー賞の相性のよさを考えると、ヴェネチア出品の「12」が一歩リードと見てよいかもしれない。監督のニキータ・ミハルコフは、91年の「ウルガ」でヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞、94年の「太陽に灼かれて」でカンヌ国際映画祭審査員特別グランプリを受賞しているロシアの巨匠。初のアカデミー賞ノミネートとなるが、これまでの実績を考えればいきなりの受賞があっていい。
ズバリ的中!?勝手に受賞予想
予想 作品名(国名)
ボーフォート/レバノンからの撤退
(イスラエル)
ヒトラーの贋札
(オーストリア)
  Mongol
(カザフスタン)
  Katyn
(ポーランド)
12
(ロシア)
惜しくもノミネート落選した作品もチェック!
PHOTO:Getty Images/AFLO
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