第80回アカデミー賞総力特集

第80回アカデミー賞総力特集
主要部門のノミネートを徹底分析!
最多ノミネートタイの「ノーカントリー」と「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」の一騎打ちと言われる作品賞部門の勝者は!?ジョニー・デップ、悲願の主演男優賞受賞なるか!?ケイト・ブランシェットの史上初の主演・助演ダブル受賞はあるのか!?各作品・俳優の受賞の可能性をズバリ予想!

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助演男優賞
ケイシー・アフレック(ジェシー・ジェームズの暗殺)
【代表作】
・グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち (1997)
・オーシャンズ11 (2001)
・Gone Baby Gone (2007)
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●「ジェシー・ジェームズの暗殺」は1月12日より全国ロードショー
ケイシー・アフレック(ジェシー・ジェームズの暗殺)
プロフィール75年マサチューセッツ生まれの37歳。兄ベンは言わずと知れたハリウッドのスター。弟のケイシーは「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」などで兄の陰に隠れるようにチョイ役を演じてきたが、兄が不振のこの時期に突如頭角を現した。兄が監督した「Gone Baby Gone」でも主役を任され、期待に応える熱演を見せている。
受賞の可能性対象作「ジェシー・ジェームズの暗殺」では、ブラピの存在が大きいため助演とカテゴライズされたが、演じた役は実質主役。加えて、兄ベンが監督した「Gone Baby Gone」での演技も高く評価されている。2作合わせての評価で、しかもどちらも主役。アカデミーへのアピールという点では他のどの候補者にも負けていない。
ハヴィエル・バルデム(ノーカントリー)
【代表作】
・ライブ・フレッシュ (1997)
・夜になるまえに (2000)
・海を飛ぶ夢 (2004)
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●「ノーカントリー」は3月15日他全国ロードショー
ハヴィエル・バルデム(ノーカントリー)
プロフィール69年スペイン生まれの38歳。地元の大監督ペドロ・アルモドヴァル作品に出演してキャリアを軌道に乗せると、ジュリアン・シュナーベル監督の「夜になるまえに」でブレイク。アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。その後、アレハンドロ・アメナバール監督の「海を飛ぶ夢」でヴェネチア国際映画祭男優賞を受賞している。
受賞の可能性おそらく主要6部門中最も受賞の可能性が高いのがこの部門のバルデム。とにかく役柄のインパクトがすさまじく、映画史に残る悪役との評価も納得の怪演だ。「海を飛ぶ夢」ではノミネートを有力視されながら落選しているという経緯もあり、そろそろアカデミーもこのスペインの名優にオスカー像を授与しなければと考えているはずだ。
ハル・ホルブルック(Into the Wild)
【代表作】
・ダーティハリー2 (1973)
・大統領の陰謀 (1976)
・カプリコン・1 (1977)
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●「Into the Wild」は公開未定
ハル・ホルブルック(Into the Wild)
プロフィール25年クリーヴランド生まれの82歳。主にTVでキャリアを積み重ねてきたベテランで、エミー賞には10回ノミネートされ、3回受賞している。映画では「ダーティハリー2」や「大統領の陰謀」のディープスロート役が有名で、どの映画でも出演時間はわずかながら印象に残る名演を披露してきた。50年以上のキャリアの中で、映画賞には初ノミネート。
受賞の可能性助演男優賞部門は過去、何度も老優たちにオスカー像を手渡してきた。いずれも前哨戦ではほとんど実績を残せずとも、いきなりアカデミー賞を受賞したパターンだ。今回のホルブルックのノミネートもこのケースに相当するだけに、そのまま受賞まで突っ走る可能性は大いにある。ただ、どちらかと言うとお茶の間の俳優という認識が得票を邪魔するかもしれない。
トム・ウィルキンソン(フィクサー)
【代表作】
・フル・モンティ (1997)
・イン・ザ・ベッドルーム (2001)
・バットマン ビギンズ (2005)
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●「フィクサー」は4月12日よりみゆき座ほか全国ロードショー
トム・ウィルキンソン(フィクサー)
プロフィール48年イギリス生まれの59歳。「司祭」や「フルモンティ」など印象的な脇役を演じてキャリアを築いてきたウィルキンソンだが、01年の「イン・ザ・ベッドルーム」では最愛の息子を亡くした父親役を熱演してアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。「真珠の耳飾りの少女」や「バットマン ビギンズ」で見せた悪役演技も光る個性派俳優。
受賞の可能性確かな演技で数々の名作の脇を固めてきた功績は評価されていい。将来的には絶対にオスカーを受賞すべき人材だが、今回は登場シーンもそれほど多くなく、見送りか。ただ、出演時間は短くともインパクトは強烈。「ネットワーク」のピーター・フィンチ(アカデミー賞主演男優賞受賞)の怪演を引用する賛辞も出るほどで、逆転受賞の可能性も。
フィリップ・シーモア・ホフマン(チャーリー・ウィルソンズ・ウォー)
【代表作】
・ブギーナイツ (1997)
・パンチドランク・ラブ (2002)
・カポーティ (2005)
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●「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」は5月17日より全国ロードショー
フィリップ・シーモア・ホフマン(チャーリー・ウィルソンズ・ウォー)
プロフィールポール・トーマス・アンダーソンの一連の監督作でその名を知らしめた超のつく個性派俳優。05年、「カポーティ」でタイトルロールを演じてついにアカデミー賞主演男優賞を受賞。「M:i:III」や「レッド・ドラゴン」などハリウッド娯楽大作に出演しても決して個性が失われることのない稀有な存在だ。
受賞の可能性07年はホフマンの当たり年。対象作の他、シドニー・ルメット監督の「Before the Devil Knows You're Dead」、ローラ・リニーと共演の「The Savages」の3本で全て高い評価を獲得している。3本まとめての評価で得票もしやすいが、2年前に受賞したばかりで2度目のオスカー受賞はさすがに時期尚早。今回は見送りが妥当だ。
ここはハヴィエル・バルデムが強い。作品は最有力で、自身の前哨戦実績も申し分なしと、全く死角が見当たらない。あえて重箱の隅をつつくとすれば、スペイン人であること、絶対的な悪を体現するキャラクターを頭の固いアカデミー老会員たちが嫌う場合くらいか。いずれにせよ、スペインを代表するこの演技派の受賞はまず堅いと言っていいだろう。
逆転があるとすればキャリア長い大ベテランのハル・ホルブルック。この部門はとかく老優にやさしい傾向にあり、功労賞的なオスカー像の授与が過去に何度も見られる。大本命バルデムを切り崩すとすれば、このパターンしかない。
「ジェシー・ジェームズの暗殺」のケイシー・アフレックは実質主演。兄ベンの監督作「Gone Baby Gone」にも主演して高い評価を得ており、2作合わせての評価となる。まだ若いのがネックだが、キャリアは豊富。一発逆転を狙う。
ズバリ的中!?勝手に受賞予想
予想 監督名(作品名)
ケイシー・アフレック
(ジェシー・ジェームズの暗殺)
ハヴィエル・バルデム
(ノーカントリー)
ハル・ホルブルック
(Into the Wild)
  トム・ウィルキンソン
(フィクサー)
  フィリップ・シーモア・ホフマン
(チャーリー・ウィルソンズ・ウォー)
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PHOTO:Getty Images/AFLO
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