第80回アカデミー賞総力特集

第80回アカデミー賞総力特集
主要部門のノミネートを徹底分析!
最多ノミネートタイの「ノーカントリー」と「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」の一騎打ちと言われる作品賞部門の勝者は!?ジョニー・デップ、悲願の主演男優賞受賞なるか!?ケイト・ブランシェットの史上初の主演・助演ダブル受賞はあるのか!?各作品・俳優の受賞の可能性をズバリ予想!

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監督賞
ポール・トーマス・アンダーソン(ゼア・ウィル・ビー・ブラッド)
【代表作】
・ブギーナイツ (1997)
・マグノリア (1999)
・パンチドランク・ラブ (2002)
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●「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」はGWより全国順次ロードショー
ポール・トーマス・アンダーソン(ゼア・ウィル・ビー・ブラッド)
プロフィール70年カリフォルニア生まれの37歳。「ブギーナイツ」「マグノリア」など、多数の登場人物が人生を交差させるアンサンブル劇を得意とする。本作「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」は1人の男の欲望にまみれた人生を追うこれまでにない作風で周囲を驚かせた。
受賞の可能性「マグノリア」製作時には、「おれの言う通りに作れば、アカデミー賞だってとれる」と豪語したとも言われる不遜の天才監督。前哨戦ではコーエン兄弟に主役の座を譲ったが、作品が全米公開された後に発表された各賞では巻き返した。これまで2度の脚本賞ノミネート経験はあるが、監督賞ノミネートは今回が初めて。コーエン兄弟逆転の目はある。
ジョエル&イーサン・コーエン(ノーカントリー)
【代表作】
・ミラーズ・クロッシング (1990)
・バートン・フィンク (1991)
・ファーゴ (1996)
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●「ノーカントリー」は3月15日より日比谷シャンテシネ他全国ロードショー
ジョエル&イーサン・コーエン(ノーカントリー)
プロフィール兄ジョエルは54年生まれの53歳、弟イーサンは57年生まれの50歳。独特の作風でインディ映画界の寵児と言われてきた兄弟も気がつけばベテランの域。数々の名作を世に送り出してきたが、アカデミー賞には縁遠く、監督賞にノミネートされたのは「ファーゴ」のみ。脚本賞は1度受賞している。
受賞の可能性ハリウッドとは距離を置き、独自の道を歩む孤高の才能がついにアカデミーに認められるときがきたか。これまで批評家に絶賛されることはあっても、アカデミーが彼らを受け入れることはなかった。「ファーゴ」の時は兄ジョエル単独でノミネートされているので、実は兄弟としては今回が初めてのノミネート。初にして最大のチャンス到来。
トニー・ギルロイ(フィクサー)
【代表作】
・ディアボロス/悪魔の扉:脚本 (1997)
・プルーフ・オブ・ライフ:脚本 (2000)
・「ボーン・アイデンティティー」シリーズ;脚本 (2002, 2004, 2007)
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●「フィクサー」は4月12日よりみゆき座ほか全国ロードショー
トニー・ギルロイ(フィクサー)
プロフィール「ボーン・アルティメイタム」など、ジェイソン・ボーン・シリーズの脚本家として大成功を収め、本作「フィクサー」で念願の監督デビュー。「アルマゲドン」のリライトに参加しているのはご愛嬌として、綿密な調査に基づいたリアリティある脚本に定評がある。
受賞の可能性監督賞部門はとかく新人に厳しい部門。俳優出身監督でない限り、デビュー作で受賞というケースはほとんどない。ギルロイが受賞するとすれば、今も続くWGA(脚本家組合)ストライキでの積極的な運動が評価された場合か。とはいえ、監督としてより脚本家としての評価が上で、脚本賞部門での受賞の可能性が高い。
ジュリアン・シュナーベル(潜水服は蝶の夢を見る)
【代表作】
・バスキア (1996)
・夜になるまえに (2000)
・Lou Reed's Berlin (2007)
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●「潜水服は蝶の夢を見る」は2月9日より全国ロードショー
ジュリアン・シュナーベル(潜水服は蝶の夢を見る)
プロフィール 51年ニューヨーク生まれの55歳。画家として成功後、映画監督に転身したユニークなキャリアの持ち主で、ハヴィエル・バルデム主演の「夜になるまえに」で成功を収める。3作目の監督作となる本作「潜水服は蝶の夢を見る」でキャリア最高の賛辞を獲得した。

>>ジュリアン・シュナーベルの独占インタビューはこちら

受賞の可能性外国語映画を監督したアメリカ人として2人目の監督賞ノミネートという快挙を達成。ゴールデン・グローブ賞では監督賞を受賞するなど前哨戦実績も十分だ。ただし、作品賞にノミネートされていない監督が受賞したケースはなく、よほどのことがない限り逆転は難しい。
ジェイソン・ライトマン(JUNO/ジュノ)
【代表作】
・In God We Trust (2000)
・Consent (2004)
・サンキュー・スモーキング (2006)
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●「JUNO/ジュノ」は6月 シャンテ シネ他全国ロードショー
ジェイソン・ライトマン(JUNO/ジュノ)
プロフィール77年生まれの30歳。父は「ゴースト・バスターズ」「デーヴ」などのヒット作で知られるアイヴァン・ライトマン。デビュー作「サンキュー・スモーキング」では深刻化するタバコ問題をテーマに取り上げるなど、おバカな娯楽映画一筋で生きてきた父とは異なる道を歩んでいる。監督2作目となる本作でアカデミー賞初ノミネート。
受賞の可能性並み居る強豪監督を押しのけてサプライズ・ノミネート。この結果には本人が一番驚いたとか。父が40年かけてなし得なかったアカデミー賞ノミネートを、キャリア2作目で早々に達成してしまった。これには父も大喜びだそう。今回は受賞まで手が届く位置にはおらず、次回作以降での受賞の布石としたい。
作品賞部門でも熾烈な争いを繰り広げる「ノーカントリー」と「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」だが、監督賞部門に関しては前者のコーエン兄弟が一歩リード。前哨戦実績を挙げるまでもなく、これまでのキャリアと誰もが認める才能を思えば、受賞を逃すことは考えにくい。
ただ1点、懸念するとすれば、この部門では連名(監督が2人以上)による候補は軽視されるという傾向だ。これまで連名監督がノミネートされたのはわずかに2回だけで、受賞は「ウエストサイド物語」の1度のみ。昨年も、有力視された「リトル・ミス・サンシャイン」のジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス夫妻監督がノミネートを逃している。果たしてコーエン兄弟はこのジンクスを覆すことが出来るか!?
ズバリ的中!?勝手に受賞予想
予想 監督名(作品名)
ポール・トーマス・アンダーソン
(ゼア・ウィル・ビー・ブラッド)
ジョエル&イーサン・コーエン
(ノーカントリー)
トニー・ギルロイ
(フィクサー)
  ジュリアン・シュナーベル
(潜水服は蝶の夢を見る)
  ジェイソン・ライトマン
(JUNO/ジュノ)
惜しくもノミネート落選した作品もチェック!
PHOTO:Getty Images/AFLO
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