第80回アカデミー賞総力特集

第80回アカデミー賞総力特集
監督賞ノミネート ジュリアン・シュナーベル 独占インタビュー
「潜水服は蝶の夢を見る」でアカデミー賞監督賞にノミネートされたジュリアン・シュナーベル監督にMSNが独占インタビュー!作品製作の経緯から監督の次回作まで、気になることをまとめて聞いてみた!
ジュリアン・シュナーベル監督
ジュリアン・シュナーベル監督
カンヌ国際映画祭にて
カンヌ国際映画祭にて
カンヌ国際映画祭にて
「この作品は、ジョニー・デップから監督を依頼されてたんだ」

Q.この作品は、これまでのあなたの作品の中で最も高い評価を得ていますが、ご自分でも最高傑作だと思いますか?

「自分で撮った映画は3作だったけれど、今は4作になったんだ。ルー・リードの(ドキュメンタリー)映画を撮ったからね。それが4作目になる。これが僕の作品の最高傑作かって?いま言ったようにまだ3作いや4作しか撮っていない。最初の2作に比べて今回が一番自伝的な作品だね。映画制作のノウハウも一番積んだから、映画言語は以前よりも僕の手になじみやすくなっていたんだろう。『夜になるまえに』もなかなかよかったと思うが、違うタイプの映画なんだ。それぞれの理由があって、どれも気に入ってるよ。もっとも賞賛を受けているのはこの作品だ。」

Q.ジョニー・デップにジャン=ドミニク・ボビー役を依頼したと聞きましたが、もし彼が演じていたら、まったく違った映画になっていたと思いますか?

「そうだね。似ているけれど違っただろう。別の人間が演じるわけだから。実は、彼が僕に監督を依頼してきたんだ。最初はユニバーサルで彼が出演するはずだったから、彼が僕に依頼してきた。それが僕が関わるようになったきっかけなんだ。それからキャシー・ケネディが脚本を送ってきた。ジョニー・デップは大好きだし素晴らしい俳優だ。彼との仕事は大好きだよ。『夜になるまえに』の時も、とても楽しかった。違ったかと聞かれれば、それはそうだと思うよ。彼は『スウィーニー・トッド』を演じているよね。」

Q.もしあなたがジャン=ドミニク・ボビーだとしたら、彼のように人生に感謝しクリエイティブな精神を保ち続けられたと思いますか?

「彼はもちろん並外れた人物だけれど、そのすごさは想像以上だった。彼のことは生きているときから知っていた。知り合いじゃなかったけれど、彼のことは知っていて、彼の身に何が起こったかも知っていたんだ。彼は明らかに並の人じゃない。ああいう悲惨な状況の中で自分のしたいことをやり遂げるために最高の種類の精神力と野心を持てる人が、いったいどのくらいいるだろう。でも、彼には選択の余地がなかったというのが理由なんだ。余地がなかった。切羽詰まった状況に置かれていた。だから、もし何もやらなければ溺れ続けるだけだっただろう。本を書くという決断が、彼に生きる理由を与えたんだよ。彼はそれを信じたに違いない。書き上げた10日後に亡くなったんだからね。」

PHOTO:Getty Images/AFLO
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