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25年の時を経て公開。ペレストロイカ前夜の作品「懺悔」主演俳優が明かす
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| ペレストロイカも懐かしい |
[eiga.com 映画ニュース] 旧ソ連のグルジア共和国で1984年12月に完成しながら、スターリン書記長が1937年から敢行した大粛清と当時の同国の姿勢を寓話的に批判した物語が問題視され、3年間封印を強いられたテンギズ・アブラゼ監督の「懺悔」。そんな事情を背負った本作の日本公開が25年の時を経て実現、スターリンと右腕ベリアを揶揄したような悪辣なバルラム市長、その息子アベルの1人2役を演じたアフタンディル・マハラゼが来日した。
製作時の80年代前半は、ペレストロイカ前夜とはいえ社会主義が強固だった時代。そんな中、本作に主演することの恐れや作品がたどる運命などは感じなかったという。「脚本を読んで、とにかく内容を気に入ってね。恐怖なんてものは感じなかったし、この映画がどうなるかなんて考えもしないほどだった。もちろん、映画が公開できないのではという不安を抱えるスタッフもいた。当時はモスクワに脚本を送って承認を得ないと、映画は作れなかったからね。そういったこともあって、当初はTVドラマとして撮影したが、そうした問題をクリアにしてくれる庇護者も得られたんだ」
その庇護者とは、ゴルバチョフ大統領と共にペレストロイカを推し進めたシュワルナゼ外相(当時はグルジア共産党第一書記)だったという。
「私個人の考えだが、シュワルナゼは撮影開始以前から間接的に協力してくれていたと思う。こういう映画が自由に見られたり、それについて話が出来る日が来ると予測していたのだろうね。少なくとも、彼がいなければ本作が人々の目に触れることはなかっただろう」
結果的に映画は公開され、ペレストロイカの象徴的作品となったわけだが、完成から公開までの3年という空白は主演俳優にとってどんなものなのだろうか? 「大変な仕事をしたという気持ちがあったから、いつの日か多くの人に見てほしいと願っていたし、実現するという予感もあった。その間は公に上映できなかったが、実はビデオなどを通して密かに見られてはいたんだよ。だから、まったく無駄な仕事をしたとは思わなかったね。ただ、この映画を見たからなのか、誰かにビデオを渡したからなのか、そういった事情で職を解かれた者がいたという話を聞いたことがあるよ。だから、見る時は電気を消して、戸締りを厳重にしていたらしいね(笑)」
「懺悔」は12月20日より岩波ホールにて公開。
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