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現代こそマンデラのような人が必要。「マンデラの名もなき看守」アウグスト監督
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| マンデラが初めて認めた自伝映画 |
[eiga.com 映画ニュース] 「ペレ」(87)、「愛の風景」(92)で2度のカンヌ映画祭パルムドールに輝くデンマークの巨匠ビレ・アウグスト監督の新作「マンデラの名もなき看守」が17日より公開される。公開に先駆けて、本作のPRのために来日したアウグスト監督にインタビューを行った。
塀の中に居ながらアパルトヘイトを撤廃に追い込み、南アフリカ共和国初の黒人大統領となったネルソン・マンデラと、彼の高潔な魂に打たれた白人看守グレゴリーの22年間に渡る心の交流が描かれる本作は、マンデラが初めて自身の人生の映画化を認めた作品。監督は本作の製作を、マンデラ本人に長い手紙を送ることから始めたとか。「手紙には、このプロジェクトについてと、この映画を作ることが出来れば嬉しいという気持ちを綴りました。かなり高齢なので彼からの返事は期待していませんでしたが、後に彼の弁護士から映画化許諾の返事をもらい、『リアリティを尊重して欲しい』との伝言を受けました」
これまで幾多の企画が生まれては消えていったマンデラ関連の映画。監督は本作が頓挫せず、完成にこぎ着けた理由をこう語る。「マンデラという人は、本当に善人で、天使のような人間なんです。だけど、それをそのまま描いたのでは面白い映画にはなりません。面白い映画には障害、葛藤が必要なんです。あの『アマデウス』もモーツァルトと彼の美しい音楽だけを描いていたら何も面白くない。サリエリという別の視点があるからこそ面白くなったのです。今回も同じで、グレゴリーの原作と彼自身の視点が入ることによって成立した映画だと思います」
リアリティを持たせるためにマンデラについて深くリサーチしたという監督は、マンデラから多くのことを学んだという。「彼が拘留されていた27年間は、ある種の“瞑想”の期間だったのではないでしょうか。彼は新しい南アフリカをどうやって作っていけるかを毎日考えていたからこそ、後に釈放された時に、白人たちに対しての復讐や自分たちの味わった苦渋について語るのではなく、南アフリカを一つにまとめることを念頭に置いたスピーチが出来たのだと思います。アパルトヘイトというシステムがある独裁的な社会を、流血騒ぎや内戦を起こすことなく民主化に導いた彼の仕事は傑作です。無知と傲慢によって多くの紛争が引き起こされる現在こそ、マンデラのような人の必要性を強く感じます」
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