2007年3月28日更新
1936年に創刊され、全米の雑誌界をリードしてきたアメリカの写真雑誌「ライフ」が4月20日に発売される号で廃刊が決定。ついに長い歴史に幕を閉じることになった。3月26日、出版元・タイム社の発表によると、出版物としての雑誌は完全に終了するが、今後も「ライフ」の名前は残し、インターネットによる電子版は刊行していくという。
「ライフ」誌は、40?60年代に“フォトジャーナリズム”の支柱的雑誌としてアメリカ人の豊かな暮らしや戦争の現実を世界中に伝え、特に、写真家ロバート・キャパが創設した写真家集団“マグナム”による写真の数々は多くの人々の心に訴えていた。雑誌の全盛期はちょうどアメリカ映画黄金期にもあたり、ハンフリー・ボガート、オードリー・ヘップバーン、マリリン・モンロー、フランク・シナトラ……と大スターのポートレイト写真が撮影された。「ライフ」に載ることがスターの証だった。また、53年に作家アーネスト・ヘミングウェイが「老人と海」を寄稿したように、歴史に残る小説・エッセイ・評論も多数発表された。アルフレッド・ヒッチコック監督の「裏窓」(54)のジェームズ・スチュワート演じる写真家が「ライフ」誌カメラマンだったのはあまりに有名だ。
だが、72年に休刊。78年には月刊写真誌として復活したが、00年、経営危機からタイム誌傘下となり、再び休刊状態に。04年には金曜日発売の週末ガイド的週刊誌として再びニューススタンドに復活したが、かつて100万部を超えた発行部数には遠くおよばず、いつ廃刊になってもおかしくない状態だった。折しも1週間前には、米アシェット・フィリパッキ社が米映画雑誌「プレミア」の廃刊を決めたばかり。歴史的使命を終えたのか、アメリカを代表するプリントメディアがどんどんなくなっていく。
2007年3月28日更新
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