『バッド・ボーイズ』シリーズ、『アルマゲドン』『パール・ハーバー』など、大ヒット作を連発するマイケル・ベイ監督が、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮のもと作り上げた今夏最大の話題作『トランスフォーマー』。本作について監督に話を聞いた。
この映画に関しては批評家たちもとても好意的なんだよね(笑)。ただ、もしリベンジ出来たと言いうなら、批評家全体にというより、前作の『アイランド』が批評的にも興行的にも失敗したときに『マイケル・ベイはもう駄目だ』とか『マイケル・ベイはこれでもうハリウッドのメインストリームには戻れないだろう』とか思った連中に対してだろうね。それにしても、『トランスフォーマー』のアメリカでの大ヒットは自分の予想を遙かに超えるもので、自分でも驚いているんだよ。
いや、それは違うよ(笑)。僕はジェリーのことが嫌いなわけじゃないんだよ。撮影中、スティーブンが「ジェリーと比べて僕のプロデューサーぶりはどうだい?」っていつも言ってたのが面白かったね(笑)。
主演のシャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックスを抜擢した理由は?トム・ハンクスが若い頃に出演した『独身SaYoNaRa!/バチェラー・パーティー』は見たことあるかな? シャイアはあの頃のトム・ハンクスにそっくりで、“ヤング・トム・ハンクス”と言ってもいいんじゃないかな。将来大スターになると思うよ。彼はカナダ、ロンドン、オーストラリアをオーディションで回って選んだんだけど、最初、僕のオフィスの女性たちに写真を見せたら「彼はキュートじゃないわ」なんて言われていたんだ。それで僕が「待て、君たちはビデオも見ないと駄目だ」って強く言ってビデオを見せたら、「彼って面白くて、チャーミングね」なんて言い出してね(笑)。シャイアは男性にも女性にも受けるタイプの役者だよ。ミーガンについてだけど、僕は最近の女優たちにちょっと飽きていてね。だから、誰も見たことのない新しい女性がほしかったんだ。彼女はアンジェリーナ・ジョリーっぽいけど、アンジェリーナよりいいお腹だよ(笑)。
僕の演出でもあるけど、今回はデジタルドメインやILMのアニメーターたちが本当に良く働いてくれたんだ。彼らは皆『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の仕事を蹴って、この映画に来てくれたんだ(笑)。彼らにとっては『トランスフォーマー』こそがクールな仕事だったんだ。僕も毎日長時間アニメーターたちと付き合ったよ。ロボットの動きに関しては、最後の最後までとことん追求したつもりさ。
特定の作品はちょっと失念してしまって言及することは出来ないんだけど、日本のアニメのビジュアルスタイルが好きなんだ。ハズブロ(トランスフォーマーの玩具をアメリカで発売している会社)に行って見たクールなアートワークを作ったのが、日本人のデザイナーなんだ。彼の名前も忘れてしまったんだけど、続編には彼にも参加してもらいたいね。
いや、まだ話し始めたところだよ。もし、『トランスフォーマー2』の監督を務めるなら、その間に『パルプ・フィクション』のような2本立ての小さな映画を撮るかもしれないね。