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『山形スクリーム』成海璃子 インタビュー1/2
「演技をするとき、そのときの感情を信じるようにしています」
マルチな才能を発揮する竹中直人の監督6作目となるホラー・コメディー『山形スクリーム』に、若手人気女優トップ街道をばく進中の成海璃子が主演した。現代によみがえった落ち武者ゾンビにさらわれてしまう女子高生を絶叫演技でこなした彼女が、竹中監督作品に参加した感想から今後の抱負までさまざまな話を明かしてくれた。
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監督は、ホラーが大好きなんだって思いました

―― 『山形スクリーム』のロケ地となった山形県での撮影は、いかがでしたか?
成海璃子(以下、成海):今回の撮影で初めて山形県を訪れましたが、わたしたちがロケで行った場所は、東京みたいに栄えているところではなかったので、何もない感じが逆に自分にとっても居心地が良かったです。ホテルの外に出れば、キャストやスタッフの皆さんが全員いたので、合宿みたいな感じが面白かったですね。
── ジャンルとしてホラー要素がありますが、出演された感想はいかがですか?
成海:まず竹中監督は、ホラー映画が大好きなんだって思いました。わたしが走って逃げまくるシーンなどでは、「木に手をつきながら何度か振り返って!」とか、「もっと目を見開いて!」とか、演出がすごく細かいんですよ。竹中監督の頭の中にはイメージしているシーンが確実にあるなと思いましたが、わたしはホラー映画をたくさん観てきたタイプではないので、演技をしている最中は、実はよくわからなかったですね。
わたしは、演技中の感情を信じるようにしています

── ヒロインを演じていく上で、今回特に気を付けていたことはありましたか?
成海:ジャンルで物事を分けて考えているわけではないので、岡垣内美香代(おかがいとみかよ)っていう女の子の役でしたが、彼女自身を演じているだけでした。しかも、面白いでしょ、どう? みたいな笑わせる演技をしているわけではないので、コメディーだとしても、その場に美香代として、ただいるようにしていました。
── 襲い掛かる出来事の数々を受け止めていく役は、大変ではなかったですか?
成海:はい。美香代という女性は何かを発信していく役割ではなくて、周りで起きていることを見ているだけなんですね。たくさんの登場人物が出てきますが、唯一まともな人間(笑)。そこで美香代までワーって振り切れてしまうと話が成り立たないって竹中監督とお話しつつ、自分はぶれないように存在していないといけなかったんです。
── また、思春期の美香代とは重なり合う部分もあったのではないでしょうか?
成海:うーん、わたしは自分のことをよくわかっていないので……。美香代と全然重ならないというか、重なっているのかどうかもわかりません。そういうことを頭で考えていてもわからないし……。泣きたくなって泣けば、それは美香代の感情ですし、怒ったのならそれも美香代の感情だったのだろうと思います。そのときの感情を信じるようにしています。

