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『群青 愛が沈んだ海の色』長澤まさみ&佐々木蔵之介 インタビュー

『群青 愛が沈んだ海の色』長澤まさみ&佐々木蔵之介 インタビュー 1/2

「どんなにつらい思いをしている人にも、希望の光は必ず差してくると思います」

ベルリン国際映画祭招待作品の『青い魚』でデビュー以来、一貫して沖縄を舞台とした映画を撮り続けている中川陽介監督の最新作『群青 愛が沈んだ海の色』。今回は那覇の北西約58キロの洋上に位置する小さな島・渡名喜(となき)島が舞台。手付かずの大自然が残るこの島で、最愛の人を失った父と娘の深い悲しみと再生を描いた本作で、親子を演じた佐々木蔵之介と長澤まさみに、撮影時のエピソードや本作の見どころについて聞いた。

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ゴーヤから元気をもらって撮影に臨みました

長澤まさみ

―― 渡名喜(となき)島の大自然は圧巻でしたね。スクリーンからでもものすごい迫力を感じました。

長澤まさみ(以下、長澤):行ってみてもう、感動しましたね。小さな島に沖縄の良さが全部詰まっている感じがしました。フクギの木がたくさん生えていて、この作品に出てくる沖縄だと思いました。ああ、監督はこれが撮りたかったんだと。

佐々木蔵之介(以下、佐々木):僕も島に対する予備知識ってまったくなかったんですが、一目見て、木々のあの深い緑色にはびっくりしました。後は海の青さね。吸い込まれそうでした。

── 滞在期間はどのくらいでしたか?

佐々木:約1か月間ですね。島の4軒の民宿をキャストとスタッフが借り切って、合宿のように生活していました。島の人が、とれたての魚とか貝とかよく差し入れで持ってきてくれてね。それがもうおいしくて。よく一緒にお酒も飲みましたね。

長澤:わたしは大好きなゴーヤチャンプルーが毎日のように民宿の食事に出てきて、天国のようでした。ゴーヤから元気をいっぱいもらいました(笑)。

── 凉子は幼なじみの男性二人から思いを寄せられますが、長澤さんも同じような経験がありますか?

長澤:わたしにも幼なじみの男の子が一人いて、今でもたまに会っているんですが、お互い恋愛感情は全然ないですね。実際、幼なじみ同士の恋愛って、難しいんじゃないですか? 昔をよく知っているだけに。うん、絶対ありえない。

20年にわたって一人の男を演じられる幸せ

佐々木蔵之介

── 佐々木さんは、今まで都会の男という役が多かったですよね。孤島のウミンチュ(漁師)という異色の役のオファーが来たときの気持ちはいかがでしたか?

佐々木:テレビの連ドラでは刑事や医者などの役が、多いですからね。これはもう映画ならではで、「ああ、ありがたい」と思いました。特に今回は、ウミンチュの龍二という一人の男の役を、20年にわたって演じ続けることができたのが魅力でした。妻と出会い、凉子という娘に恵まれ、妻を失い、ある事件をきっかけに凉子の心も失って……とにかく長い期間、演じられることがありがたかったですね。まさに映画の醍醐味(だいごみ)を感じさせてくれた現場でした。

―― 龍二と凉子という父娘一緒のシーンが数多く登場しますが、佐々木さんにとって一番、心に残っているシーンを挙げるとしたら?

佐々木:凉子が、亡くなった母親の形見である黄色いワンピースを着て、お祭に行くところですかね。これを着ていた母親の姿も知っているし、凉子にもその面影があるし。何より本当に美しくて。凉子から「どう?」って聞かれて、龍二は「ああ」としか答えないんですけど、あれはリアルに芝居ができました。美しさに圧倒されましたね。

―― 長澤さんは、佐々木さんのどんなシーンがすてきだと思いましたか?

長澤:(後に龍二の妻になる)由起子(田中美里)に対して、龍二がいちずに思いをぶつけているシーンがとにかくかっこ良かったです。少し強引ではあるんですが、たくましいと思いました。

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