広告
『ラスト・ブラッド』チョン・ジヒョン&小雪 インタビュー 1/2
「人は運命ではなく、努力を通して幸せになれる」
日本のフルデジタルアニメーション『BLOOD THE LAST VAMPIRE』が、『HERO』『グリーン・デスティニー』のプロデューサーのウィリアム・コン(ビル・コン)と、『キス・オブ・ザ・ドラゴン』のクリス・ナオン監督ら、各国の優秀なスタッフの手によって『ラスト・ブラッド』として実写映画化された。主演を務めた『猟奇的な彼女』のチョン・ジヒョン、そして日本を代表する国際派女優、小雪の二人に撮影の舞台裏や役作りについて語ってもらった。
1 / 2
頭にクレーンがぶつかり、ヒヤッ!

── あなたの主演作が日本で公開されるのは、久しぶりですね。今の気持ちを教えてください。
チョン・ジヒョン:そうですね。わたし自身も、こうして自分の作品を日本のファンの皆さんに観ていただけることをうれしく思っています。特にこの作品は、アクション・ホラーということで、日本の皆さんにはなじみの深いジャンルではないでしょうか。ぜひ楽しんでほしいですね。
── 今回演じたサヤという少女は、とにかくカッコいいヒロインですよね。
チョン・ジヒョン:はい。セーラー服姿で日本刀を振り回すビジュアル面だけでも、思わずほれこんでしまうカリスマ性があると思いましたね。それに一見クールな印象のサヤですが、その内面にはオニに家族を奪われたという大きな痛みを抱えているんです。その復讐(ふくしゅう)を遂げること以外、何も考えずに生きていた少女なんです。
── 壮絶なアクションシーンが見どころですね。撮影中、ヒヤっとする瞬間はありましたか?
チョン・ジヒョン:撮影の序盤に、わたしがクレーンに頭をぶつけてしまったんです。幸い大事に至ることはなく、撮影を続けることができましたが、この出来事をきっかけに現場の緊張感が高まりました。アクションシーンに関しては、とにかく毎回毎回が緊張の連続。優秀なスタッフ、特にアクション監督を務めたコリー・ユン(『レッドクリフ』シリーズにも参加したアクション監督)の存在が大きかったと思います。
── さらに初の海外進出作品で、英語のセリフにも挑戦しました。
チョン・ジヒョン:今回、世界を視野に入れたスケールの大きな作品の撮影を経験し、自分がまだまだ未熟だと痛感する部分もありましたね。撮影中は「もっと自分を高めたい」と撮影に臨みましたし、その結果として自分なりに成長することができたと思っています。
美しさと優雅さを意識したオニ

── 小雪さんが演じたオニゲンは、いわばオニの世界のボスですが、役作りはどのように?
小雪:ウィリアム・コン(ビル・コン)からは、美しさと優雅さを意識してほしいと言われていました。わたしとしてはオニという部分にこだわり過ぎず、普通に演じましたね。それにこの作品はあくまでファンタジー。着物を着てワイヤーにつられて、日本刀でセーラー服の女の子と戦うんですから(笑)。その辺りはやっぱり普段の役作りにない楽しさがありました。
── 中国・雲南での撮影はいかがでしたか? 各国のスタッフが集結した環境だったと思いますが。
小雪:クリエーティブなものを作る作業は、自分だけでは成立しないと実感しました。やはりスタッフの方々に委ねなければいけない部分が多々出てくるのです。ただ委ね過ぎてしまって、自分の限界を超えちゃうと、実際にケガをしてしまったり、撮影そのものを止めることになりかねないですよね。今回、わたし自身はチョン・ジヒョンさんに比べるとアクションシーンはほとんどなかったのですが、同じ女優として、彼女の苦しみや痛みは理解できました。言葉が100パーセントクリアではない現場ではなおさら大変ですし。最終的にはどんな現場であっても、自分で自分を守らなければいけない。自分で限界を見極めて、体力の維持も含めて自分でコントロールしなければいけないですからね。
── チョン・ジヒョンさんとのコミュニケーションは英語で?
小雪:そうですね。わたしはハングルがわからないし、彼女は日本語がわからない。本当はお互いの言葉を教え合ったりできたら良かったんですけど、そんな余裕はなかったですね(笑)。

