『鈍獣』真木よう子 インタビュー

『鈍獣』真木よう子 インタビュー 1/2

「小学校、中学校時代の友だちはとても大切」

CM界の鬼才、細野ひで晃監督が宮藤官九郎の舞台にほれ込み、超多忙な彼を口説き落として映画化にこぎつけた『鈍獣』。今回コメディエンヌとしての才能も開花させた真木よう子が、驚きのアクションも体当たりで演じ切り、細野ワールドで大活躍する。細野監督に、一見大人びて見えるが、実はとてもかわいらしい女性と言わしめた真木が、自身もワクワクしながらその完成を待ちわびていたという本作の魅力について語ってくれた。

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コメディエンヌに初挑戦

真木よう子

── 今回初めてコメディエンヌに挑戦されたそうですが?

真木よう子(以下、真木):はい、その部分はすべてオープニングシーンに凝縮されているので、絶対に見逃さないでもらいたいですね。わたしが今回演じた静という女性が雨に濡れて、太った人にぶつかってメガネが割れたり、おまけに鼻血をたらしたりする、とても楽しい場面なんです。自分で観ても吹き出しそうになりました(笑)。

── 劇中ではCGがかなり使われたようですね?

真木:そうですね。細野監督は画面作りにこだわりのある方なので、「クールビューティーなユマ・サーマン風イメージで!」とかいろいろとアドバイスをいただきました(笑)。撮影中は一体この作品はどんな風に仕上がるのかと、ずっと楽しみにしていたんです。自分でもこんなに楽しいシーンを撮るのは初めてのことだったので、それだけでドキドキしていました。

──―― 真木さんは監督にノラを演じたいとおっしゃっていたそうですが?

真木:それは撮影の初日からずっと言っていました(笑)。いつも、まわりからクールな大人キャラに見られがちなんですが、実はそうじゃないんですよ。年相応のごく普通の女の子なので、静のような傍観者的な立場というのはあまり得意ではないんです。ですから、いつかはノラのように明るくてかわいらしいキャラクターも演じてみたいですね。

映画は体力勝負

真木よう子

── 現場の雰囲気はいかがでしたか?

真木:皆さんとても仲が良くて、本当に楽しかったですね。わたしは役の上では割とおとなしめのキャラクターだったので、浅野忠信さん演じる凸(でこ)やんをはじめ、北村一輝さん演じる江田っちや、ユースケ・サンタマリアさん演じる岡本という濃いメンバーたちが、大騒ぎしているのを横で見ながらうらやましがっていました(笑)。

── かなりノリの良さそうなメンバーですが?

真木:もちろん皆さん大人なので、そんなに現場でうるさくしていたというようなことはありませんでしたね。ただ、ユースケさんはいつもおちゃらけたり、冗談を言ったりしてみんなを楽しませてくれました(笑)。

── 体力勝負の撮影だったそうですね?

真木:そうですね。でも、映画の現場は1か月間毎日朝早くて夜遅いのが当たり前ですから。ただ、監督は早起きが苦手らしくて、朝はかなりテンションが下がっていたみたいですよ(笑)。結構キャストもスタッフも「何々が体にいい」とか言うと、それをみんなで食べたり飲んだりしていましたね。

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