中越典子 インタビュー『おろち』
  中越典子 インタビュー
「新たな中越が見れます!」
 
  人の心の闇に潜む心理的恐怖を描き、熱狂的な支持を得ている楳図かずおの名作漫画が満を持しての映画化。原作の9話のうち“姉妹”と“血”の2編を組み合わせた、オリジナル・ストーリーである。母親と瓜二つの美しい女優に成長した門前一草と、女優を引退し、姉の世話をする理沙は、飲み屋街の流しの娘、佳子を養女にする。しかし、佳子は眠りから覚めたおろちだったのだ。主演は、木村佳乃、中越典子、谷村美月、他。
今回は体を張った演技で新境地を拓いた、中越典子さんにお話を伺った。
 
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「結構傷ついた事も言われて…」

中越典子

―― 鶴田監督から演技についてどんな要望がありましたか?

■中越:理沙の内面をどのタイミングで見せるか?とか、一緒に事細かに決めていきました。「僕も考えてくるから、中越さんも考えてきてね」と、結構プレッシャーをかけられました。

―― どんなプレッシャーをかけられたのでしょうか?

■中越:普段はほんとに物静かな方なんですよ。でも、言うときはスゴイです…。結構傷ついた事も言われました。「中越典子の芝居は、僕はあまり気に入っていない」とか、なので最大限の演技をしようと思いました!今までとは違う中越が見れます!
キツく言うのは拍車をかけるためにワザとやっているのだと思います。

 

「女優としてすごく刺激的で、良いキッカケを与えてくれた作品」

―― 本作は美を求めるあまり醜くなる女性を描いていますが、中越さんが思う“女性美”とはどのようなものでしょうか?

■中越:“心の美しさ”でしょうか。それが全てに反映されると思います。ちゃんと感謝が出来て、素直であって、そういうのが綺麗だと私は思いますね。女としてより人間としてかもしれませんが(笑)。
でもそういう心構えじゃないですけど、人ってすぐに忘れて自惚れてしまうじゃないですか。そんな時は「醜いな自分は…」って思ってしまいますし、人をみていても思いますね。

―― 最後に本作で中越さんが新たに得たものはありますか?

■中越:ポスターに“美の崩壊は、女の最期”と書いてますが、美しいと醜いは二つで一つであって、それがいつどのようなタイミングで美に変わるのか、醜いに変わるのか全然分からなくて、人間って恐ろしいと感じました。
でも恐ろしいからこそ美しくて魅力的で「理沙は何が何でも演じきる!」 と決意しました。女優としてすごく刺激的で「難しい役柄でも挑戦しよう! 」と思うキッカケを与えてくれた作品です。

   
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