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仲里依紗&吉田恵輔監督 インタビュー『純喫茶磯辺』
  仲里依紗&吉田恵輔監督 インタビュー
「おじさんと女子高生の並びは基本です」
 
  8年前に妻が出て行って以来、高校生の一人娘・咲子(仲里依紗)と二人暮らしをしているメタボ親父・裕次郎(宮迫博之)。突然死んだ父の遺産を手にした裕次郎は、なんの計画性もなく純喫茶を始める。コンセプトなどまるでない純喫茶は閑古鳥。しかし、美女・素子(麻生久美子)をアルバイトに雇ってから、店にはクセのある常連客がたむろするようになる。そして、素子の存在は、裕次郎と咲子の関係にも様々な影響を与え始める。 不器用な父と多感な娘が繰り広げるハートフルな人情コメディ『純喫茶磯辺』。すっとぼけた表現の中にも、リアルな人間の喜怒哀楽が鋭く映し出される。 超テキトーな父親を疎ましく思いながらも、放っておけない咲子を演じた仲里依紗さんと、日常の中に潜むシビアとユーモアを、独特な世界観で表現した吉田恵輔監督にお話をお聞きしました。  
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「塩を振る程度の方が、より一層美味しく頂ける女優さんです」

吉田恵輔監督

―― 本作を作ろうと思ったきっかけは?

■吉田恵輔監督(以下、吉田監督):子供の頃、大人は青春を謳歌したがらないと思っていました。でも30歳を過ぎ、これからもっとおじさんになっても、“いつまでも青春したい!”と思っています。青春を追って、無謀なことをしてしまうようなお父さんに、自分もなりたいという気持ちで作りました。

―― そんな吉田監督の思いがこもった本作をご覧になって、仲さんは何を感じましたか?

■仲里依紗(以下、仲):ドキュメンタリーを見ているような気分になりました。吉田監督は、演じるというよりも普段どおりの私でOKだったので、見ていてとても自然体に思えました。見る前に構える必要がなくて、とても入りやすい作品になっているので、疲労を感じずに見ることが出来ます。体力を使わずにポケッ~と見られる。なのにとても心が温まる。そんな良い作品だと思いました。

―― 吉田監督は仲さんに対して、どのような印象を持たれたのでしょうか?

■吉田監督:出演者の中でも特に元々の素材が面白いので、あまり味付けしないで、素材の味を堪能してもらうのが一番だと思いました。だからあまり煮込まずに、塩を振る程度にしました。その方がより一層美味しく頂ける女優さんです。

―― 仲さんは吉田監督に対してどのような印象を持たれましたか?

■仲:対面の時は、あまり監督っぽくないという印象を受けました。あと怖い。でも話していくうちに、そういうイメージは払拭されました。あと、ムッツリ変態ではなく、ストレート変態だったので、とても親しみやすかったです(笑)。ムッツリの方が嫌じゃないですか?

■吉田監督:そうだね。

■仲:前の取材でもムッツリの話になりましたよね。

■吉田監督:総合すると、ムッツリとか変態とかそんなのばかりだよね(笑)

■仲:でも、吉田監督が塩を振る程度にしてくれたからこそ、自然体で咲子を演じることが出来たと思うので、とても感謝しています。

―― 吉田監督にとって、塩を振る程度の自由な芝居とは?

■吉田監督:リアルであればOKだったんです。言い間違えもリアルであって、お芝居として成立していれば良いんです。普通、人は完璧に言葉を選んで喋ることなんて出来ないと思っています。そういう曖昧さがある方が好きなんです。逆にそれを演技で表現するのは、すごい技術だと思います。

 

「スティーヴン・セガールみたいです」

―― セリフの中でかなりきつい表現もあります。演技とはいえ、難しくなかったですか?

■仲:考えすぎないように演じました。だから撮影しているという意識もあまりなかったので、それ程難しくはなかったですね。

―― 咲子に溶け込んでいた感じですか?

■仲:宮迫さんとお芝居を合わせると、自然と咲子になることが出来ました。

―― 仲さんは高校を卒業されたばかりですが、父親に反発する咲子の心情は理解できましたか?

■仲:高校生の時から親と離れて一人暮らしをしているので、中学生の時を思い出しました。もしも私が地元の長崎で高校生活を送って、親と一緒に暮らしていたら、咲子みたいになったのかなぁーとは思いました。でも、私の父は裕次郎みたいなダメオヤジではなく、実直なんです。

■吉田監督:しかもかっこいいよね。写真を見せてもらったんですけど、映画俳優みたいでした。

■仲:はい。スティーヴン・セガールみたいです

   
    2/2 「全てがダサい…それがアットホームに感じました」