『奈緒子』三浦春馬 インタビュー

それがよかったのかもしれないですね。流れというか。自然でした。それから、2人で走ってフェリーを見に行くシーンもいいですね。ちょっと気になったんですが、ああいう給水って実際の駅伝ではないそうですが、全力疾走していて、あんな風にペットボトルを掴むのって可能なんですか?

三浦:取れないと思います。映画の中では、小さいじゃないですか。あのシーンは取らなくていいんですけど、実際に難しいと思います。

そうですよね。ところで、雄介くんは、彼にとって走るというのはなんなのかを考えながら、答えを出せないまま走っていると思うんですが、彼にとって走ることってなんだと思いますか?

三浦:うーん、僕もはっきりわかんないです。わかんないままやってたんですけど、でも、雄介にとって走りって、ずっと小さい頃から当たり前のようにやっていることで、ただ、それはお父さんの背中を追いかけていて、お父さんと一緒に走るのが好きで。お父さんがいなくなったあとも続けたことだし、お父さんが大好きだったということもあると思うし。ずっと当たり前のように走っていたと思うんですね。だから、きっと走んなくなっちゃうと、不安になっちゃうんじゃないかなと思いましたし、実際、僕もお芝居を小さい頃から続けているので、急にこういう仕事を辞めてしまうと不安になっちゃったりすると思うんで、そういうのと一緒なんじゃないかな。唯一、雄介と僕の共通点はそこですね。

雄介くんにとって走ることは当たり前のこと

三浦:当たり前というか、なくてはならないもの。好きだから続けているもの。

彼の核となっているのが走ることなんですね。三浦さんにとってのお芝居も同じなんですね。ずっとやってらっしゃるんですよね、小さい頃から。

三浦:はい、気づいたら(笑)

いやになっちゃったりしないんですか?

三浦:いや、しないと思います。

雄介くんも天才ランナーとして注目を集めていて、駅伝仲間から嫉妬されたりもしますが、そういう、ちょっと他人より抜きん出た存在というのは、三浦さんご自身も俳優として今注目されていますから、よくわかるんじゃないですか? 注目されて期待されたら、それに応えようみたいな気持ちはあります?

三浦:期待されたら、それに応えようですか、多少考えると思いますけど、でも、マイペースなんで、そんなに。楽しくできていればいいかなって思っているんで。

そういう風に自然な感じでやっているのが三浦さんの魅力かなとも思います。けっこう、色んなタイプの役をやってますよね。

三浦:今年は、そうですね。

全部違う顔ですもんね、10代でそういう風に色々できるってあまりないんじゃないですか?

三浦:そうですね。いろいろやらせてもらえるのは嬉しいです。

では次に共演者の方についても聞かせてください。まず、上野樹里さんは?

三浦:撮影前は仲良くなれるかなぁって思っていて、でも、上野さんの方から話しかけてくれたんで、わりとすぐに仲良くなれました。すごいお芝居のことに関して熱心というか、かなり追求する方ですね。

陸上部顧問の西浦監督役の笑福亭鶴瓶師匠は?

三浦:大御所なのにぜんぜんそういう感じじゃなくて、すごく優しくて、現場の雰囲気を盛り上げようと、柔らかい雰囲気をつくってくれました。鶴瓶さんがいる現場すごく楽しかったです。

ひとり関西弁でしょ、それなのに違和感がないというのはすごいと思ったんですが。

三浦:ああ、そうですよね。

演じた雄介くんは駅伝でたすきを繋ぎゴールを目指しますが、俳優・三浦春馬が今目指すものはなんですか?

三浦:僕が目指しているものは、特にないんです。ただ、お芝居がこれから先も楽しめて、いい作品に出会えればいいんじゃないかなって思ってます。

では、最後に『奈緒子』のPRをお願いします。

三浦:『奈緒子』っていう映画は撮影に入る1ヶ月くらい前から、みんなで一生懸命基礎体力づくりから走ることまで練習して入った映画です。だから走りはほんとうに嘘をついていない映画になったと思います。自分自身が今がんばっていることや、夢だったりとか、そういうものと重ねて観ていただけたら、それぞれ違う観方ができるんじゃないかなと思います。ぜひ観てください。

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