『シルク』芦名星 インタビュー

名匠フランソワ・ジラール監督の壮大なラブロマンスに抜擢された訳ですが、出演のきっかけは?

芦名星(以下、芦名):オーディションです。前日に脚本を頂いて、翌日監督とお会いしました。その時に、また会いたいと言われて、次にお会いしてから1週間後に決まったと報告を聞きました。最初にお会してから決まるまで2、3週間くらいでしたね。

即決という感じだったのでしょうか?

芦名:後から聞いたら、監督は最初に会った時に、自分の中では決まっていたと言っていましたね。自分の中で思い描いていた女の子が現れたと思ったようですね。

偉大な監督とのオーディションで、緊張しませんでしたか?

芦名:前日に脚本をもらって、"明日、そのオーディションを受けてもらうから"と言われて、受けただけなので、自分が『シルク』に出られるとは思っていなかったんです。『明日、外国の監督と会うんだ~、ルンルン』とか、そんな感じにくらいしか思っていなかったので。映画に出たいという気持ちに辿りついてもいなかったという感じでしたね。
『絶対にムリ!』だと思っていたので、緊張はしなかったですね。
でも、20分くらいで終ると言われて中に入ってみたら、実際は1時間半くらいかかって。あれ、20分経ったのに何で終らないんだろうって思ったくらいから、もしかして、ということがありえちゃうかなという気持ちになって(笑)。それから緊張し出したという感じですね。

セリフが一言もありませんでしたが、難しそうだとは思いませんでしたか?

芦名:セリフがないから悩んだということはなかったですね。最初に脚本を読んだ時は、内容が理解できませんでした。でも、私が演じた少女が登場するシーンはなんとなくイメージが出来ていました。出演が決まってすぐ準備期間に入って、日本舞踊と茶道を習って内側からの美を学んで、それに栄養士さんがついてくれて、それを3ヶ月くらい続けて。脚本については、撮影に入る1週間くらい前に役所広司さんとマイケル・ピットとセッションして、細かいところまで詰めて。本番の時は、それまでのものを出すだけの状態まで作り上げていたので、そういえば私、一言もしゃべってない、って終ってから気が付いたくらいでしたね。

どんな気持ちで演じたか、覚えていますか?

芦名:演じている時は集中力が途切れないようにするだけですね。監督からは『感じたままに演じて』と言われていたので、そのようにしました。後から、『素晴らしい』という一言をもらえたので、これでよかったんだと思いました。

豪華な共演者に囲まれての撮影はいかがでしたか?

芦名:皆さん、映画やテレビで存じ上げている方ばかりだったので、最初は緊張しましたが、現場に入れば皆一緒なんだよという雰囲気で、本当に仲良く楽しく、一つの作品を作り上げるという方向に向かっていて。「セイ、セイ」と呼んでくれて、可愛がって頂きました。マイケルとは冗談言い合ったり、写真を撮ったり、本当に普通に接してくれましたね。役所さんや國村さんに食事に連れて行って頂いたりして、"英語のセリフが難しい"と話しているのを聞いて、こんなこと考えてるんだなと思ったり 。

比較的世代が近い本郷奏多さんとは?

芦名:本郷さんはすごく静かなイメージがあったんです。現場で会うことは少なかったのですが、たまに一緒になるとすごく静かで。でも、東京国際映画祭で再会した時は、"お久しぶりですっ!"みたいな感じで、変わったなって思いました 。

この映画を通して、女優として成長したと監督が話していましたが…。

芦名:自分ではよく分かりませんが、言いたいことを言えるようになりましたね。楽しくやろうよ、っていう現場だったので、すみません、すみません、ていう感じではなくなりましたね。現場では音楽をかけて、よく踊ったりしていましたね 。

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