ジョニー・デップ:どんな映画でも、最後には自分の役に“さよなら”を言わなくちゃならない。なかでもジャックは、本当に素晴らしい役だったから、撮影最後には監督のゴアに「もう一回、もうワンテイクやらせてくれ」と何度も頼んだくらい別れがたかった。でもこのシリーズが今回で最後になるかどうか、ここにいる誰にもわからないんだけどね。まあキャプテン・ジャックは、これからも僕の家を尋ねてきてくれると思うよ(笑)。 ・・・ジャックがなんて言うかって? 彼なら「オレはどこにいるんだ?」(Where am I?)って言うだろうね(会場笑)
ゴア・ヴァービンスキー:3本の作品を撮るということは、とても疲労困憊する作業なんだ。でもこの3作を通し、制作クルーは家族のようになっていたよ。 この3作目は、ある時代の終わりを象徴していると思う。それは海賊の時代の終わりであり、この映画を作った手法の終わりをも象徴していた。 この作品に関わったクルー、キャスト、すべての人の目に輝きがあった。そして誰もが、心の中で「2度とこのような仕事は出来ない」と感じていたはずだ。だから全員が、最後の一滴まで楽しむように作品制作に取り掛かっていたと思うよ。
ビル・ナイ:デイヴィ・ジョーンズの魅力は、非常にミステリアスな側面にあるんじゃないかな。それに彼は、世界中の寂しい女性に対する心理的なヘルプでもあるんだよ(笑)。彼の魅力は、悪役だという点だけじゃないんだ。今回の作品では、彼がどうしてこのような悪らつな人間になってしまったのか、すこし明らかになるんだけれど、これによって神の持つ“畏れ(おそれ)”をすべての人に伝えることができたんじゃないかな。彼のラブストーリーも描かれるけれど、私はこれによって、彼の中の悪い側面がより悪くなっていったんじゃないか、と思っているよ。
ゴア・ヴァービンスキー:海の撮影で一番問題なのは、配置したモノがそこに留まってくれないことなんだ。だから海上での撮影を終え、セットの撮影に移ったときは(大変なシーンが)終わってよかったな、と思ったよ。でもその後、ジャックの父親を演じたキース・リチャードがスタジオに入ったんだ。彼はいわゆる立ち位置に、少しもじっとしていてくれないんだ。フレームのどこにいるかわからないし、何をしでかすかもわからない(笑)。たとえばジョニー(・デップ)だったら、キャプテン・ジャックの役をオンにしたりオフにしたりすることが出来る。でもキースには、その切り替えがないんだ。そんなキースを見ていて、僕は海上での撮影を思いだしたよ(笑)。 海の撮影では、しけた時にはみんなで海上でお弁当を食べたり、具合が悪くなる人が出たり、いろいろキツイことが多かったね。
ジョニー・デップ:僕が覚えているのは、船酔いしたマーティの顔色が光り輝く海藻のようになっていったことだね(笑)
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