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図鑑に載ってない虫

図鑑に載ってない虫

6月23日(土)公開

星4

クロスレビュー

  • 上野樹里主演『亀は意外と速く泳ぐ』に好印象を持つわたしとしては、三木聡監督のあまりの失速ぶりに唖然とせざるを得ない。得意の小ネタは思いつきのシモネタが目立つ。最もいらいらさせるのは松尾スズキで、主演の伊勢谷友介の足を引っ張るうえ、ギャグセンスもひどい。菊地凛子の演技も回転が悪く『バベル』での緊張感を知るだけに見ていて気の毒なほど。まずまず好調なのは岩松了とふせえり。演出に頼りすぎていないせいだろうか?

    星2
  • これまで以上に変キャラ&無意味な小ネタがつめ込まれ、自分の笑いにどこまでついてこられるか、三木監督に試されているかのよう。が、今回ばかりはダメだった…。一般人には『亀は意外と速く泳ぐ』ぐらいが丁度よく、いきすぎた感のある本作は見る人を選ぶ作品だろう。脱力系にこなれた松尾スズキは別として、伊勢谷友介、菊地凛子がハジケきれてなかったのも残念。★3つは、三木組常連の岩松了&ふせえりの迷(!)コンビに捧げます。

    星4
  • たとえば、炎天下、車のボンネットに撒き散らされた吐瀉物が灼熱でお好み焼きに化してしまうという寒々としたえげつないギャグがあり、こういう笑いが「脱力系」とか呼ばれて受けているのだとしたら、自分とは無縁の世界と思うほかない。『地獄の黙示録』やらあれこれのパロディもどきも散見するが、TVの深夜番組でのみ通用する内輪じみたせこい消費的な笑いをつないで、一篇の“喜劇”に仕立て上げるのは土台無理な話ではなかろうか。

    星5
  • 単調な日常を忘れさせてくれるはずの映画で、小ネタが氾濫するという矛盾。それが小ネタ・マイスター、三木聡の唯一無二の個性なのだから、そつのない大作よりもずっと後を引きます。『時効警察』ファンにとっては、どこまでこのゆるい空気に耐えられるかが試されますね。伊勢谷友介、コメディ苦手? 菊地凛子は『バベル』のチエコちゃんっぽい。しかしこの映画を観ると、ライターという職業は人間の屑のように思えてきます。

    星6