ライター。新潟県出身、東京在住、独身。「キネマ旬報」、IT media+D LifeStyle などに映画関連記事を寄稿。健康系は手当たり次第に試している20代後半です。今は遅ればせながら岩盤浴ブーム。
ハリーのトラウマが本格化してきた今作は、オープニングから俄然ダーク度がアップ。前作『炎のゴブレット』のダンスパーティーに「ケッ」とした人も、鬼教師ミズ・アンブリッジの非情な校則固めにはグッとくるはず。学校生活のネガ部分と中学生男子の悶々がやるせないストーリーに絶妙にシンクロして、個人的にはシリーズ1のお気に入りに。好きな子を「軍団」の主要メンバーに入れないハリーは、恋愛と仕事を分けるタイプだね。
バイオレンスな物語を涙で落とす! 『インファナル・アフェア』コンビの俺節は本作で確立した感があるけれど、“涙”部分に感動するか白けるかで評価が分かれますね。役者部に関しては、眼鏡をかけたトニー・レオンが内村光良に見えてしまうのは些細なこととして、アル中・金城武はもっと汚しても無問題ですよ。基本的には男の子の世界なので、女性キャラの薄い描写も様式美と捉えるべきかもしれません。スー・チーを除いて。
12年前の「ダイ・ハード3」の時点でその兆候はあったけれど、ジョン・マクレーンはまったくためらわず人を殺せるようになってしまったなあ。普通の男どころか、もはやセガール並の殺し屋の域に達しています。マギー・Qを「いい女」と言いつつ完膚なきまでにぶちのめす辺りに、奥さんに逃げられた原因がうかがえますね。敵も味方も監督も年少者で固めているので、ブルース・ウィリスによるオヤジの説教映画の趣きすらあります。