映画評論家。「キネマ旬報」などに執筆。生涯のベスト1映画は『ジャイアンツ』。映画以外の趣味は、銭湯通いと4コマ漫画購入。TVよりもラジオ(AM)が好き。最近はネットラジオもよく聴いています。
軍事的サスペンスアクションと、思春期コメディという水と油のような関係をドレッシングした前半部が実に面白い。後半部からクライマックスにかけては構成の乱れが目立ち、せっかくのロボット・バトルの印象が薄れてしまっているが、迫力そのものは十分。もう理屈抜き、素直に楽しむことが出来ました。マイケル・ベイ監督作品はこれまで苦手だったが、プロデューサーが違うとこうも面白くなるものか。この夏の大作で一番オススメ。
このシリーズ、回を重ねるごとに主演の子供たちの成長を見届ける親心的な楽しみもあるが、それ以上に今回は思春期の不安定感がダーク・テイスト濃厚なファンタジー・ドラマと巧みにシンクロしており、これまででもっともスリリングかつ好感の持てる作品となった。全く実践の役に立たない授業というのも、現代日本の教育を見事に反映してますね。全身ピンクのお役所教師アンブリッジ先生は、夢に出てきそうなほどのインパクトでした。
この世に映画などなくても、別に人生困らないだろうが、トニー・レオンのかっこよさは老若男女を問わず触れておいて損はない。本作もストーリーのこなれていない欠点をスタイリッシュな映像でごまかしている感はあるものの、とにかく彼を観ているだけで全く飽きないのだ。金城武とのコンビネーションも上々だが、何よりも彼がそこにいるだけで映画の評価の星ひとつ増えてしまうのだから、これぞ真の映画スターというべきだろう。