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内海陽子うちうみ・ようこ

映画評論家。1950年生まれ。離れて暮らす夫と“バーチャル家族”をつくりメール交換の際に遊ぶ。現在の家族はリアルな犬1匹とバーチャル犬2匹。旅先で気に入った猫も登場。「キネマ旬報」「正論」「ゆうゆう」に連載中。

レビュー作品一覧
  • トランスフォーマー
    トランスフォーマー

    主人公に粋な計らいをするガードマン、バンブルビーがピカピカの黄色い新車に変身し、彼の仲間がうち揃ったときには『カーズ』を連想して少々ときめく。しかし、車の姿でいるよりもこれ見よがしに変身するのに夢中なやつらにやがて飽きがくる。悪い宇宙人と善い宇宙人の対決は、古くから続く仁侠映画の定型で、安定感はあるが独創性は皆無。あれほど身体のでかいやつらが民家の庭で騒いでも気づかないアメリカ人は宇宙一無邪気だ。

    星6
  • レミーのおいしいレストラン
    レミーのおいしいレストラン

    料理店に厳禁のネズミを店の花形に仕立てる大胆不敵なアイデアは走り出したら止まらない。賢いレミーは、誠実な働き者のすばらしき化身だろう。彼の傑作を食した評論家イーゴが、一瞬のうちにいじめられっ子だった昔に帰り、歓喜とともに戻ってくるシーンに陶然となる。「評論家はリスクの少ない職業」という皮肉を香辛料のように効かせ、料理人=映画人の自信を漲らせた快作。怪しい出自を誇る(?)厨房仲間もドラマティック。

    星10
  • ファウンテン 永遠につづく愛
    ファウンテン 永遠につづく愛

    くっきり太い眉が魅力のレイチェル・ワイズに「どう思う? 死は創造だという考え」と問われて一瞬昂揚感を覚えるが、くどいほど構成にこだわった映像が興を削ぐ。我が子以上に可愛い作品にこだわる監督の気持ちはわかるが、展開されるのはけっこうありふれた死生観。不老長寿の極意は「死」の中にこそありという思想をもっともらしく説かれても、いまさらの感が強い。ヒュー・ジャックマンの献身的な演技は役者の鑑ではあるけれど。

    星3
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