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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

7月20日(土)公開

星7

クロスレビュー

  • 甘酸っぱい青春を全面に押し出した前作に比べ、今回はハリーの内なる葛藤に迫った大人味。監督のデビッド・イェーツは社会派の群像劇で名を上げた人らしいが、ハリーのもとに集まる少年少女たちの個々のキャラがうまく生かされている。それでいてこぢんまりまとまることなく、大作感あふれる派手な見せ場をきちんと用意し、映画初監督としてはまずまずの及第点。全身ピンクの新キャラ、アンブリッジの嫌みなおばさんぶりに笑った。

    星8
  • ベストセラーの原作と無縁の者にはますます理解し難いシリーズ最新作。CGの濫用による魔法合戦もいささか食傷気味だ。ただ、マイケル・ガンボンほか英国の名優たちの面貌やイントネーションには、数多のイギリス映画が想起されるのが心地よい。とくにマギー・スミスが登場すると、往年の学園映画の佳作『ミス・ブロディの青春』の記憶が蘇る。

    星5
  • 第1作につぐ面白さだ。彼はもう少年ではないが、かと言って青年でもなく、レトロな旧制高校風のおもむきが色っぽい。お話全体が『スター・ウォーズ』シリーズに似てきたのはやや興ざめとはいうものの、子供っぽいおふざけコーナーが姿を消したのはよい。文科省ならぬ魔法省が愚者集団と化し、ピンク服の女校長が規則尽くめで学校を管理すればするほどジャン・ヴィゴ的な自由への欲求が純化され、魔法って素晴らしい!と感動。

    星7
  • このシリーズ、回を重ねるごとに主演の子供たちの成長を見届ける親心的な楽しみもあるが、それ以上に今回は思春期の不安定感がダーク・テイスト濃厚なファンタジー・ドラマと巧みにシンクロしており、これまででもっともスリリングかつ好感の持てる作品となった。全く実践の役に立たない授業というのも、現代日本の教育を見事に反映してますね。全身ピンクのお役所教師アンブリッジ先生は、夢に出てきそうなほどのインパクトでした。

    星8
  • ハリーのトラウマが本格化してきた今作は、オープニングから俄然ダーク度がアップ。前作『炎のゴブレット』のダンスパーティーに「ケッ」とした人も、鬼教師ミズ・アンブリッジの非情な校則固めにはグッとくるはず。学校生活のネガ部分と中学生男子の悶々がやるせないストーリーに絶妙にシンクロして、個人的にはシリーズ1のお気に入りに。好きな子を「軍団」の主要メンバーに入れないハリーは、恋愛と仕事を分けるタイプだね。

    星9