広告

300 <スリーハンドレッド>

300 <スリーハンドレッド>

6月9日(土)公開

星7

クロスレビュー

  • 他国の侵略に対する戦闘が不可欠だった時代、戦士として生きるとはどういうことか。CGによって残虐なシーンが緩和された映像のせいか、女でもすんなり戦闘に参加でき、意外にも興奮を覚える。自分を生かし、部下を生かし、自分を捨てるときには味方と敵方双方に最大の効果を及ぼさなければならない。それがリーダーの役割。運動神経が鈍いわたしは実戦では役立たないと思い知りつつ、すぐれたリーダーに従いたい衝動がこみ上げる。

    星7
  • これほどおびただしい数の生首が吹っ飛ぶ映像を見るのは、『スリーピー・ホロウ』以来ではないか。とにかく全篇、「服従はありえない! 戦え!」と絶叫するスパルタ王の怒号が飛び交い、200万人を超えるペルシャ軍と闘った300人のスパルタ戦士の勇姿が、ひたすらヒロイックに謳い上げられる。神話が存在しないアメリカでは、マチズモ(男性優位主義)をハリウッドの古代史劇に託して強烈に確認したいというオブセッションがある。これはその最新例だ。

    星5
  • 古代スパルタの戦う肉体と近代のボードレールの退廃美学が融合したかのような作品。なんという憂愁だろう。死のアンニュイと血のデカダンスが深く垂れこめる。三島由紀夫が憧れた西洋文化の真髄だ。監督のザック・スナイダーは『ドーン・オブ・ザ・デッド』でシェイクスピア劇のような格調をゾンビたちのドラマに与えたが、『300/スリーハンドレッド』で自身の本領を遺憾なく発揮したと思う。日本のアニメも退廃をもっと追究しよう。

    星7
  • フランク・ミラーの原作(作画はリン・バーリー)のグラフィック・ノベルズの日本語版が発売されるらしいので、まずは物は試しに原作を読んで「予習」をしておいて欲しい。というのも、スタイリッシュで過激なビジュアルが、まんま映像化されているから。とにかく、かっこいい! もう一つ「予習」を…黒澤明の『七人の侍』と『蜘蛛巣城』もDVDで観よ。黒澤的なスペクタクルに、いゃ~ぶっ飛び、興奮だ。

    星10
  • 「戦えない子供は育てない」と、生まれながらに戦うことを運命づけられた人々の物語。スパルタの国王レオニダスの強力な指導力とそのリーダーシップについていく300人のスパルタの精鋭たち。個々に戦うのではなく団結して戦う姿は、なにか日本のサラリーマンを彷彿とさせる。お父さん世代にはぐっとくるかも。また、戦場の迫力、臨場感のある映像は自分がその時代にタイムスリップしたかのようだ。そして私は、また血を見てしまった・・・。

    星5