自分の行きたい場所に、一瞬のうちに“ジャンプ”できるとしたら? 特殊能力をもった青年の死闘を描いたSFアクション・アドベンチャー
 世界中のどこへでも、望むがままに一瞬で跳べる——誰もが夢見る瞬間移動能力に目覚めた“ジャンパー”と、世界の秩序を揺るがす彼らの抹殺を図る“パラディン”の死闘をダイナミックな映像で描いたSFアクション・アドベンチャーが、この「ジャンパー」だ。監督は「Mr. & Mrs.スミス」のダグ・リーマン。宿命に対峙する主人公デヴィッド役のヘイデン・クリステンセンと、宿敵ローランドに扮するサミュエル・L・ジャクソンが「スター・ウォーズ」シリーズに続いて再共演を果たした。15歳のある日、ジャンパーとして目覚めたデヴィッドは、父と暮らす家を飛び出し、能力を利用して大金を手に入れる。以来8年間、彼は気ままな生活を謳歌していたが、パラディンの敏腕エージェント、ローランドが現れたことから、全世界を舞台にした命懸けのチェイスに巻き込まれる。

監督:ダグ・リーマン 原作:スティーヴン・グールド 脚本:デヴィッド・S・ゴイヤー、サイモン・キンバーグ、ジム・ウールス 出演:ヘイデン・クリステンセン、サミュエル・L・ジャクソン、レイチェル・ビルソン、ジェイミー・ベル、ダイアン・レイン(2008米/FOX)
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92年に刊行されたスティーヴン・グールドの原作小説「ジャンパー —跳ぶ少年—」から、映画化にあたり最も大幅に脚色されたのが、この“ジャンパーvsパラディン”という設定。母親の死をきっかけにテロリストと戦うことになる原作から、能力者“ジャンパー”と彼らの抹殺を図る“パラディン”との数千年におよぶ神話的な対決という、SFアクション大作に相応しい設定への改変がなされた。ジャンパーの発祥は人類の歴史のかなり早い段階とされ、その後まもなく、神の領域を侵す彼らの脅威に気づいた人々によってパラディンが組織される。以後、“狩る者”と“狩られる者”の宿命の対決が、数千年にわたって繰り広げられ続けているのだ。
本作でメガホンを執ったのは、“ジェイソン・ボーン三部作”のプロデュースで大成功を収めたダグ・リーマン。1作目の「ボーン・アイデンティティー」(2002)は自身で監督も務め、まさに“機能美”ともいうべき、無駄を排したリアリティあふれる描写で新たなアクション映画の形を作り上げた。だが、彼の才能はそれだけには留まらない。名を広めた傑作「スウィンガーズ」(96)や「go」(99)では、青春群像の活写やストーリーテリングの妙を見せた。今回の「ジャンパー」も複雑な環境に育った若者が主人公だけに、青春ドラマとしての側面も見逃せない。
ヘイデン演じる主人公デヴィッド・ライスは、行きたい場所に一瞬でテレポートできる特殊能力を持った“ジャンパー”。世界中を飛び渡り能力を謳歌するが、“ジャンパー”抹殺を企む組織により、やがて熾烈な戦いへと投げ込まれる。
レイチェルが演じるのは、デヴィッドが思いを寄せる高校の同級生ミリー・ハリス。10年後、孤独なデヴィッドと再会し、ローマでデートを楽しむなど2人の距離は近づいていくが、運命は意外な方向へと進んでいく。
“ジャンパー”の能力を“神だけに許された能力”とし、その存在を根絶やしにしようと暗躍する“パラディン”のエージェント、ローランドを演じる。彼を冷酷なまでの“狩り”に駆り立てるものは一体何なのか。
81年生まれのヘイデンは、「スター・ウォーズ エピソード2」のアナキン・スカイウォーカー役でブレイクした若手イケメン俳優。過去、シエナ・ミラーとの熱愛が囁かれたが、現在は本作で共演したレイチェル・ビルソンと交際中ともっぱらの噂。
81年生まれのレイチェルはTVドラマ「The OC」で一躍人気者に。共演がきっかけで交際していたアダム・ブロディとは06年に破局。現在はヘイデンと交際中のようで、昨年夏に2人がカリブでバカンスを楽しむ姿が報じられた。私服のファッション・センスが評判で、常に注目を集めるセレブのひとり。
48年生まれのサミュエルは、「パルプ・フィクション」などアクの強い演技派として知られるが、意外や出演作は抜群の興行収入を誇る。1億ドル超の大ヒット作に過去11本出演。実はこれ、ブラピやジョニデをも凌ぐ快記録なのだ。
©2008 TWENTIETH CENTURY FOX   Photo:Getty Images/AFLO   Photo:TSUNI/Gamma/Eyedea/AFLO | 「ジャンパー」公式サイト